ホーチミン

【ベトナム飽きた?】ホーチミン観光で面白いことに飢えている方へ。ローカル感たっぷりの釣り堀「Ẩm Thực Sinh Thái - Câu cá Giải Trí Xuân Hương」

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ホーチミン日帰り観光の定番といえば、クチトンネル、メコンデルタという「相場」は長年、不動のものだし、今後も変わることはないだろう。

ほとんどの観光客は10ドルくらいの格安ツアーに満足し、帰国の途についてしまう ── 誤解があるといけないので断っておくと、筆者は、そういった観光のことを悪く言うつもりはないし、むしろ、ベトナム「らしさ」が味わえる、素晴らしいツアーだと思う。

そうは言っても、美味しい料理や、おしゃれな雑貨でベトナムファンになったが、訪越回数を重ねるごとに「ものたりなさ」を感じる旅行者も一定数いるのでは?

少なくとも筆者の場合、ホーチミンに20回以上訪れたことから、毎回「ネタ探し」には腐心している。

本記事では、ホーチミンから日帰り観光可能であり、なおかつ、素晴らしいコスパで海鮮料理を楽しめる「釣り堀」をご紹介する。

「ベトナム飽きた」と言いかけている口にチャックをして、一読いただければ嬉しい。

「場末感」ハンパない廃車工場に、まさかの釣り堀!

地図は以下のGoogleマップを参照して欲しい。

Google Mapsを表示

結論から先に書くが、この釣り堀は凄まじい立地条件にあるので、けっして驚いてはいけない。

筆者はベンタイン市場からバイクタクシーで向かったが、降ろされたのは、もはや「ローカル感」を通り越して、荒廃感の漂う、工場地帯 ── まるでターミネーターの映画で観たことがあるような、廃車工場が並んで殺伐としたシーン

アジ吉
釣り堀なんて、どこに?

思わずバイクタクシーの兄さんに尋問するが、住所はここだと一点張り。

たしかにGoogleマップ上ではその通り。

絶対こんなところじゃない(はず)

絶対こんなところじゃない(はず)

大型トレーラーがびゅんびゅんと飛ばしているので、ずっと砂煙が立ち続ける道路を歩いてみる。

アジ吉
釣り堀、たぶん閉鎖したんかな。Googleマップにダマされた?

殺風景な工場地帯を前に、引き返したい気持ちに駆られつつも、諦めなかった ── もし仮に、釣り堀が閉鎖するとしても、池くらい残っているはすだ。

こんなにキレイさっぱり、こつぜんと姿を消すはずがない、どこか他の場所にあるはずだ、と予感がした。

廃車だらけ

廃車だらけ

まさかの看板発見。テンションあがる!

まさかの看板発見。テンションあがる!

その予感が確信に変わったのは、道脇に「XUAN HUONG」という小さな看板を見つけたとき。

ローカルの人々にとっても見つけづらいことに変わりはないようで、矢印で方角が記されている。

「路地裏」へ

「路地裏」へ

「門」が見えてきた

「門」が見えてきた

路地裏を進むと、あった、釣り堀!

釣り堀体験レポート

門の写真を撮ろうと思ったが、絶妙なポジションに陣取って、微動だにしないオジサマ。

ぜったいどかないオジサマ

ぜったいどかないオジサマ

インスタ映えするようなスポットでもないから、そのまま撮影。

このオジサマ、なぜか「釣り堀は閉まっている」とジェスチャーで伝えてくるのだが、どう見ても営業している。

手作り感たっぷり

手作り感たっぷり

別の地元っ子は、早く入って楽しみなよという仕草をしている。

そのままオジサマはスルーして、入場。

敷地内の雰囲気

東洋の国で見るには、場違い感がものすごいオブジェ。

謎のオブジェ

謎のオブジェ

釣り堀の中庭には、ベトナムのおしゃれなレストランや博物館でよく見かける、アレ。

ベトナムでよく見るあれ

ベトナムでよく見るあれ

この、大量の籠をつんだ自転車、街を走っているのは見たことがないけれど、本当に存在するものなのだろうか ── ひょっとしたら、「ニンジャ」とか「サムライ」の類で、その国にはもはや存在しないが、外国人観光客にとってシンボル的な存在なのかも知れない。

さすがベトナム、安定のお家芸「パクリ」

ミニ○ンっぽい

ミニ○ンっぽい

どう見てもアレですよね、っと一人でツッコミ。

「釣り」の様子をチェック

釣り堀の脇には、小屋が並んでいる。

釣り堀の上にあるコテージ

釣り堀の上にあるコテージ

各小屋の中にはテーブルが置かれており、池で釣りを楽しみながら、食事できるようになっている。

景色も、なかなかのもの。

釣り堀を見渡せる

釣り堀を見渡せる

日本では、釣りなどしたことがないけど、自然とテンションは急上昇。

アジ吉
釣り堀へ来たからには、釣りをするしかないでしょう?

まずは、地元っ子たちの様子を観察。

釣り堀

釣り堀

釣り堀は、複数の池があり、奥の池が一番盛り上がっていた。

池によって、釣れやすさがあるのだろうか?

盛り上がる地元ッ子

盛り上がる地元ッ子

地元っ子たちは、ビールを大量にオーダーして、テーブルへ居座る「権利」をとりあえず確保しておき、あとは、釣りに没頭している様子だった。

水面が波打つ

水面が波打つ

本当に釣れるのかと半信半疑歩いていたら、バシャッという音とともに波打つ水面。

どれくらい粘った末での成果なのかは知る由もないが、数人のギャラリーが集まっている様子を見る限り、そう簡単には釣れないのだろうと思った。

おさかなゲット!

おさかなゲット!

魚に詳しいわけではないので、種類を特定することもできず。

おじさんは、慣れた手つきで針を外した。

魚をゲットしたおじさん

魚をゲットしたおじさん

釣り堀の敷地を一周したところで、マイ小屋をゲット。

山盛りのエビをつまみながら、ビールを爆飲

小屋は、日光が遮られる上、扇風機が付いており、想像以上に快適。

とは言っても、エアコンのようにヒンヤリする「涼しさ」はないので、ここはビールを流し込むしかない ── もっともらしい理由を作って、ビールをオーダー。

ビールもちゃんとストック

ビールもちゃんとストック

「缶ビールひとつ」と注文したつもりだが、5缶ほどドサッと届いた ── セットで提供された氷入りのバケツで、あとはごゆるりとといったところであろう。

そう、(さきほど地元っ子がそうしていたように)ここはビールを飲みながら、ダラダラ過ごすためのスポットなのである。

釣り竿を持って、おばさんがやってきた。

エサをつけてもらうの図

エサをつけてもらうの図

エサは、干からびたコオロギ ── ギョッとする筆者の表情を読み取って、おばさんが無言でエサをセットしてくれた(グッジョブ!)。

必ずしも魚が釣れるとは限らないので、店内の水槽にいたエビを注文。

キロ単位で販売されているが、ガチで多すぎるので、ハーフサイズ(500グラム)にした。

まさに「生き地獄」の鍋

まさに「生き地獄」の鍋

テーブルの上に、エビが入っている鍋が置かれ、おばさんはフタを押さえながら着火 ── 水温が上昇するにつれ、鍋から脱出しようとするエビたちも、三分ほどで息途絶えた。

鍋から出てきたのは、真っ赤になったエビ。

ついさっきまでは、黒かった

ついさっきまでは、黒かった

水槽で泳いでいるときは、黒っぽかったのに、まるで、別人(別エビ?)のような変わりよう。

ビールのツマミとしては最高であり、釣り竿のことなどすっかり忘れて、エビとビールを楽しんだのであった。

釣れなかったが、楽しかった

結論を言うと、この日は一匹もゲットならず。

単に、池のそばでビールを飲んだだけであったが、それでも、レストランで飲むよりも格別に美味しく感じられたし、適度な「リア充」感も得られた。

南国の日差し、扇風機のそよ風、大きな業務用アイス、プリプリのエビ、池に面した開放感、それら一つひとつの要素すべてが重なり合って、ビールを最高に美味しく楽しませてもらえたと思う。

気になるコスパは?

参考になるかも知れないので、この日の家計簿を披露。

■この日の家計簿

  • 80,000ドン … バイクタクシー往復(ベンタイン市場⇄釣り堀)
  • 350,000ドン … 釣り堀(エビ500グラム、ビール5本、釣り竿)

なんと、驚くべきことに、往復のバイクタクシー代までコミコミで、合計2,000円ぽっち。

日本だと、居酒屋で飲むこともできないが、ベトナムだと、自然の中リフレッシュしつつ、ビールを飲みまくって、エビを食べても、このコスパ。

ベストな時間帯は?

釣り堀へ行くとしたら、真昼を避けた方が良いと感じた。

小屋の中といえど、炎天下のダメージは相当なものであるし、日差しの柔らかい時間帯を狙いたい。

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(おしまい)

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Ajikichi

「美味しくなければ旅じゃない」が口癖。旨いものを求め、約三十か国を食べ歩く中で、台湾・ベトナムが誇る「感動的食文化」との運命的出会いを果たす。毎年、十回ほど「外食」と称して渡航。 専門は台湾とベトナムだが、「副業」として、東南アジア各地も行脚。美味しいもの、おもしろいもの探しには、余念も妥協もない。

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