台湾とベトナムのグルメ紀行文|アジアの放浪的旅行記

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台湾・八里(バーリー)の観光|淡水から十五分のお手軽船旅クルーズ。「十三行博物館」、絶品ご当地グルメを堪能

投稿日:2018年3月30日 更新日:

淡水(ダンシュイ)から八里(バーリー)への船旅は、旅気分アゲアゲ

何度か訪問したことのある淡水だが、まだ、対岸へ渡ったことはなかった

淡水からはボートが出港しており、十五分くらいで、対岸の「八里」へ渡ることができる。

淡水の対岸「八里」へは、ボートに乗れば十五分という、お手軽アクセス

淡水の対岸「八里」へは、ボートに乗れば十五分という、お手軽アクセス

「八里」に特別おいしい店がある、という情報を事前入手していたわけでもなかった。

ただ、今回の旅行に、ちょっとしたアクセントをつけたくて「船旅」に出よう、って魂胆だ。

「八里」で、何かしらの美食と出会ったり、新しい体験が得られたりしたらラッキー。なくてもドンマイ、オッケー

きっぷ(往復で四十五元)を買い、船着き場へ。

淡水の船着き場。写真を撮る人、座って休息する人、さまざまだ

淡水の船着き場。写真を撮る人、座って休息する人、さまざまだ

船着き場で待っていると、三十人乗りくらいの中型船がやってきた

船着き場で待っていると、三十人乗りくらいの中型船がやってきた

「八里」には、よい釣りスポットがあるのだろうか。釣り人の姿も

「八里」には、よい釣りスポットがあるのだろうか。釣り人の姿も

船内は、ほとんど満席の状態

船内は、ほとんど満席の状態

ほんの十五分ではあるが、「船旅」のはじまりである。

出航すると、船のエンジン音の回転音が高まり、自然と、気持ちも高揚してくる。

エンジンの振動が伝わってくるシートに座り、風を切って水上を走るだけでも、旅情が胸の中を走りぬけていく

さきほど買い求めておいた「卵タルト」を船上でいただく

さきほど買い求めておいた「卵タルト」を船上でいただく

よく見ると、ニコニコマークの模様になっている

よく見ると、ニコニコマークの模様になっている

やがて「八里」の集落が見えてきた

やがて「八里」の集落が見えてきた

台湾・八里(バーリー)|船着き場の真正面は、市場も廟も一式そろう「八里渡船頭老街」

「八里」へ到着。

船には、子連れの家族も多かったのも納得。

たった十五分間の船旅なので、子どもが(船に退屈して)むずがる前に到着できてしまうのだ。

水位が低くなって、地面へ「おすわり」するボートたち

水位が低くなって、地面へ「おすわり」するボートたち

船着き場の周辺は、水位が大きく下がって、ボートが地面へ「おすわり」してしまっている。

ここ淡水河は、すぐに海へ流れ出るという地理的要因があるため、きっと、河でありながら、まるで海のように水位の「満ち引き」があるのだろう。

船を降りたら、すぐ真正面は「八里渡船頭老街」

船着き場の真正面にある商店街。夜にやって来たら、カラフルな電灯で、もっと賑やかだろう

船着き場の真正面にある商店街。夜にやって来たら、カラフルな電灯で、もっと賑やかだろう

台湾はどこへ行っても「廟」がある。その出没率は、コンビニ以上かもしれない

台湾はどこへ行っても「廟」がある。その出没率は、コンビニ以上かもしれない

いろんなお店が出ている。ただ、食欲をそそるほどの「一軒」は、まだ見つからない

いろんなお店が出ている。ただ、食欲をそそるほどの「一軒」は、まだ見つからない

インターネットでは「何もない」という口コミの多かった「八里」。

実際に来てみると、船着き場からすぐの「八里渡船頭老街」には、市場や廟など、台湾の旅情を誘うために必要な「役者」は一通り揃っており、悪くはない。

こじんまりとはしているが、台湾あるきが好きな人なら、がっかりしないだろう。

木陰で台湾ビールを「給油」して体力回復、「八里」観光にそなえる

木陰で台湾ビールを「給油」して体力回復、「八里」観光にそなえる

「八里」ではレンタル自転車業者が営業しており、自転車の種類が豊富。家族で乗れるタイプの車種も

「八里」ではレンタル自転車業者が営業しており、自転車の種類が豊富。家族で乗れるタイプの車種も

なんと、自転車も一緒に入ることのできる「トイレ」も整備されている

なんと、自転車も一緒に入ることのできる「トイレ」が整備されている

十五分でやって来れるお手軽感に加え、廟や市場もあるので、ほどよい台湾感も味わえる。

だが、ここで「八里」訪問を終えてしまうのも、もったいない。そう思って「八里」の地図を見渡すと、面白そうなスポットを発見。

台湾・八里(バーリー)|「十三行博物館」まで、灼熱炎天下のウォーキング。おおいにバテる

「八里渡船頭老街」をウロウロしてみるが、とりたてて「ここで食べたい」というレストランが見つからない

最悪、対岸「淡水」へ戻ってから食べればよいと気軽に構える。

お腹を空かせるため、「八里」をもっと探索してみようと思って見つけたのが、「十三行博物館」だった。

距離にして 3.3km なので徒歩でいけると思った「十三行博物館」だが……

距離にして 3.3km なので徒歩でいけると思った「十三行博物館」だが……

「八里渡船頭老街」から、3.3kmという距離に「十三行博物館」があるという。

徒歩にはちょうど良い距離だと思って、実際そうなのだが、ここは南国・台湾であることを忘れていた。安易にウォーキングをスタートさせて、のちのち、後悔することになる。

博物館めざしてウォーキングを開始。三月と言うのに炎天下がきびしく、かなりコタえる

博物館めざしてウォーキングを開始。三月と言うのに炎天下がきびしく、かなりコタえる

歩いてみると分かったのだが、日差しは距離を長く感じさせる

アジ吉
これ、キツくね?

いや、フツーじゃね?
友人

アジ吉
じゃあ、もしここで日射病になってブッ倒れたら、病院まで運んでおくれよ。たのんだぞ

丁重におことわりする♪
友人

台湾人の友人に弱音を吐くも、軽やか〜にスルーされる。

「たった3.3km」と思ってスタートしたものの、まるで映画『スタンド・バイ・ミー』のワンシーン、主人公らが線路の上を、ただただ歩き続けるような気分。

「やせ細ったヘチマ」のようなカタチの植物。「自分が地面へ落ちることで、種をばらまき、子孫を残すやつ」だと、友人による説明

「やせ細ったヘチマ」のようなカタチの植物。「自分が地面へ落ちることで、種をばらまき、子孫を残すやつ」だと、友人による説明

博物館近くにある巨大な「汚水タンク」。外壁のアートも巨大

博物館近くにある巨大な「汚水タンク」。外壁のアートも巨大

ようやく博物館へ到着

ようやく博物館へ到着

やっとの思いで、博物館へ到着。

3.3kmという距離は大したことがないけれど、ものすごい日差しがキツい。体力がどんどん奪われていき、博物館が近づくまでに、三回くらい日陰で休憩しなければならなかった。

遺跡の展示をやっているみたいだ

遺跡の展示をやっているみたいだ

入館料は、八十元。

友人(台湾人)は、IDカードを見せて、無料で入場していた。

博物館前に、土器(?)の写真があるあたり、遺跡ものの展示が充実しているのだろうか。

博物館の内観。打ちっぱなしコンクリートの壁は、清涼感がある

博物館の内観。打ちっぱなしコンクリートの壁は、清涼感がある

博物館の内観。現代的な印象のデザイン

博物館の内観。現代的な印象のデザイン

博物館の内観。吹き抜けがあり、最上階の「渡り廊下」は、床が透明になっている

博物館の内観。吹き抜けがあり、最上階の「渡り廊下」は、床が透明になっている

最上階の渡り廊下。写真ではわかりづらいが、床が透明になっている

最上階の渡り廊下。写真ではわかりづらいが、床が透明になっている

遺跡の調査現場を再現した展示も

遺跡の調査現場を再現した展示も

ここ一帯は、遺跡が発見されたエリアである様子。

この地に博物館が建てられたのも、周囲の遺跡を保護・研究する目的があるようだ。

遺跡に関連する民族服飾の展示も

遺跡に関連する民族服飾の展示も

展示をぜんぶ見てまわるのに、おおよそ一時間ほど。

日差しで弱った体力を回復するにも、「八里観光」のちょうど良い休息スポットだろう。

博物館の出口にある大階段

博物館の出口にある大階段

博物館の出口。左右両側を、打ちっぱなしのコンクリート壁に囲まれた、印象的な空間

博物館の出口。左右両側を、打ちっぱなしのコンクリート壁に囲まれた、印象的な空間

博物館からの帰りは、バスを利用。

こんな距離、わざわざバス使う? 頑張れば歩けるよ
友人

アジ吉
キミアルク、ボクノル

テコを使っても動く気配のないアジ吉の様子をみて、友人もバスで。

エアコンの効いた車内は快適すぎるくらいで、あれほどしんどい思いをしてやってきた道のりも、あら不思議、たった十分ほどで、元の場所へ。

アラジンに出てくる「魔法の絨毯」に乗った気分である。

クルマの発明の偉大さを実感。

名称 十三行博物館
住所 新北市八里区博物館路200号
開館時間 午前9:30〜午後5:00

台湾・八里(バーリー)|「阿公的老店」にて、「揚げ太ちりぢり麺」の素晴らしき世界を堪能

「八里渡船頭老街」へ戻って来た。

念のため、もう一度、老街を散策して、気になるレストランがないかチェックしてみることに。

ふと目に飛び込んできた「阿公的老店」

ふと目に飛び込んできた「阿公的老店」

店頭に積まれた「揚げ太ちりぢり麺」が、とっても気になるお店を発見。

朝やって来たときは、人だかりで「カモフラージュ」されてしまい、こんな店があるとは気づかなかったが、人だかりのピーク時間帯を過ぎると、とても目立つ存在だったのだ。

是非とも、この「揚げ太ちりぢり麺」を食べてみたいと思った。

アジ吉
この「揚げ太ちりぢり麺」を食べることなしに、「八里」観光を終えるのは、愚の骨頂や

その店名を「阿公的老店」という。

いまは午後二時半、昼食ピークの時間帯を過ぎたので、比較的すいている店内

いまは午後二時半、昼食ピークの時間帯を過ぎたので、比較的すいている店内

一品目。日本語でいうところの「海鮮やきそば」といったところだろうか。お値段、百五十元

一品目。日本語でいうところの「海鮮やきそば」といったところだろうか。お値段、百五十元

「海鮮やきそば」っぽいメニューを注文。

スープがたっぷりかけられており、ほどよい塩味が食欲を刺激して、あっという間に完食。

アジ吉
あぁ、うまかった〜。さすが「揚げ太ちりぢり麺」、サイコー!

あのさ。言うべきかどうか、迷っていたんだけれど……これ、たぶん「揚げ太ちりぢり麺」じゃなくて、別のやつだと思うんだ
友人

アジ吉
ま……まじか。それって、超ショックなニュースやねんけど。いますぐ気絶しそう

もう一回トライしようか。店の人に聞いてみるわ
友人

初歩的な中国語会話しかできないアジ吉にとって、こういうとき、台湾人の友人がいてくれると助かる。友人のチカラをかりて、店員さんに「揚げ太ちりぢり麺」であることを確認してから、「リベンジ」の二品目をオーダー。

二品目。これぞ、店頭に積まれていた「揚げ太ちりぢり麺」。お値段、二百元

二品目。これぞ、店頭に積まれていた「揚げ太ちりぢり麺」。お値段、二百元

次にテーブルへ届いたのは、まぎれもなく、店頭でみた「揚げ太ちりぢり麺」

アジ吉
うぉぉぉおお……やっぱり、本物の「揚げ太ちりぢり麺」は違うなぁ。気のせいかもしらんけど、光り輝いてるようにも見えてきたわ

……そうだね(なんか言うと面倒くさくなるので、黙っとこう)
友人

日本料理でたとえると、長崎の揚げそば(の麺を太くしたもの)といったところだろうか。

麺が完全に覆いつくされるほどコンモリと、具材が投入されている。

惜しみもなく具材が豆乳されており、食べ応え十分

惜しみもなく具材が豆乳されており、食べ応え十分

「二百元」という価格設定が、観光地プライスな気もしたが、十分に価値あり。

弾けそうにプリプリなイカは、「天下一」といってもよい美味しさだし、ムール貝っぽい高級そうな具材も投入されているのは、食べる人々の気持ちを高揚させてくれるだろう。

そして何より、「揚げ太ちりぢり麺」の味わいが、良かった

コシのある麺に、スキマなく、さらさら食感スープが絡み込んで、歯ごたえと舌触りを楽しませてもらえた。

これが「阿公的老店」。ビジュアル的にも目立つはずだが、人だかりの多い時間帯だと、見逃してしまう

これが「阿公的老店」。ビジュアル的にも目立つはずだが、人だかりの多い時間帯だと、見逃してしまう

最後の最後まで、だめ押し歩きをしたこと功を奏し、「運命の一軒」との出会いにつながった。

大満足、大充実の「八里」ステイ

店名 阿公的老店
住所 新北市八里區渡船頭街3号

八里(バーリー)から淡水(ダンシュイ)への船は、淡水の全貌が見渡せる「特等席」だった

帰路の船に乗る。あいかわらず、大勢の人々が乗り降り

帰路の船に乗る。あいかわらず、大勢の人々が乗り降り

アジ吉
「八里」滞在も、大満足。帰りの船は、寝るぞ寝るぞ。どうせ、「行き」と似たようなカンジやろうし

寝る気マンマンだったアジ吉だが、船が出発すると、すぐに目がパッチリ覚めた。

船頭が淡水方向を向いていることで、船からの風景も、「行き」に見たものとは、完全に別ものだったのだ。

船から眺める、淡水の街。思ったよりも、高層ビルがたくさんそびえ立つ街なのだ

船から眺める、淡水の街。思ったよりも、高層ビルがたくさんそびえ立つ街なのだ

背後に山、前面に海という地理的条件は「神戸」を思わせる

背後に山、前面に海という地理的条件は「神戸」を思わせる

MRT淡水駅

MRT淡水駅

人口密度が心配になるほどの、ビルディングの密集具合

人口密度が心配になるほどの、ビルディングの密集具合

大して期待していなかった船旅だが、淡水・八里ルートは、帰り(八里から淡水)こそ、素晴らしい

夕暮れ時のクルーズだと、また、これとは異なったバリエーションの景色になるだろうし、また是非トライしてみようと心に誓った。

(おしまい)

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Ajikichi

「美味しくなければ旅じゃない」が口癖。旨いものを求め、約三十か国を食べ歩く中で、台湾・ベトナムが誇る「感動的食文化」との運命的出会いを果たす。毎年、十回ほど「外食」と称して渡航。 専門は台湾とベトナムだが、「副業」として、東南アジア各地も行脚。美味しいもの、おもしろいもの探しには、余念も妥協もない。

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