日本

圓満院門跡(円満院、滋賀県)の観光|「お葉見」シーズンに、ダメもとで桜を探しに行ってみた話

投稿日:2018年4月14日 更新日:

石山坂本線「三井寺駅」下車|この地域では今シーズン「最後の一本」かも知れない桜と出会う

いつも、台湾やベトナムをはじめとする外国のことばかり書いているので、たまには日本の出来事を……

アジ吉
春らしい、過ごしやすい気候になったし、桜でも撮るかなぁ

四月初旬の週末、そう思って開花情報を調べてみると、今年は桜の開花が異常に早く満開になったかと思えば、猛スピードで散り出しているとのこと。

訪問しても、桜が残っている望みは薄かったが、京阪電車に乗り、円満院(滋賀県)を訪問

「円満院」へは京阪電車でのアクセスが便利

「円満院」へは京阪電車でのアクセスが便利

石山坂本線はローカル線の雰囲気たっぷり。車体も小ぶり

石山坂本線はローカル線の雰囲気たっぷり。車体も小ぶり

京阪の石山坂本線「三井寺」駅で下車

周囲を見渡すと、やはり葉桜ばかり……と思いきや、一本だけ、桜の咲いている樹が残っていた

嬉しい、これは奇跡だ

桜ショット その1

桜ショット その1

桜ショット その2

桜ショット その2

桜ショット その3

桜ショット その3

たとえ一本だけでも、桜を見れたことに大満足

かるい足どりで、円満院へ向かう。

「円満院」横の水路。やはり、ここの桜は終わっていた

「円満院」横の水路。やはり、ここの桜は終わっていた

円満院までやって来ると、一帯の木々は青々としており、桜が終わったことは明らか

アジ吉
さすがに、一本くらいは、桜の残った樹があるだろう……

かすかに淡い期待を寄せていたが、まだ四月の第一週目というのに、桜の咲いた樹が一本もないどころか、桜の花びらが一枚もないほど、きれいさっぱり散ってしまっていた。

まぁ、こんな春もあるだろう

圓満院門跡(円満院)|「日本の美」に触れつつ、Wikipediaをガイドがわりに「ちょい勉」してみる

「円満院」へ

「円満院」へ

日本の庭園、寺院をこうやって訪れるのは、かれこれ、一年ぶりくらいかも知れない。

古くとも、美しく手入れされた建物を見ていると、心が洗われるような気分になる。

縁側を歩いて境内を散策

縁側を歩いて境内を散策

「野点傘」から赤い光が差し込み、幻想的な雰囲気

「野点傘」から赤い光が差し込み、幻想的な雰囲気

室内に入ると、なぜか、真っ赤っか

縁側にある「野点傘」に日が差し込み、そこから赤い明かりが部屋に注いでいるのだ。

なんともいえない、幻想的な雰囲気

「野点傘」をアップで

「野点傘」をアップで

「野点傘」をよく観察してみると、何種類ものカラフルな糸で、繊細に編まれている。

もともと貴人や高僧へ差し掛けるための傘を大きくした形で、人を傷つけないよう爪を折った(傘を開いた骨の先を内側に湾曲した)姿が特徴。内側には魔除けを意味する五色の糸でかがられており、糸によって骨のつながりを強化し、傘全体を支えることによって、骨の破損などの場合に貴人を傷つけることを防いでいる

気になって、その場でスマホを使ってWikipediaで「野点傘」について調べると、こういう興味深い話が出てきた。

外国人に日本のことを質問されて、満足に回答できない経験はずいぶんと重ねてきたので、そろそろいいかげん、日本の文化について知識と教養を身につけていきたいものである。

センス良く並ぶ、扇子

センス良く並ぶ、扇子

縁側でしばらく休憩して和んでみる

縁側でしばらく休憩して和んでみる

格子ごしに明かりを撮影してみる

格子ごしに明かりを撮影してみる

境内には、樹齢360年の老木も

境内には、樹齢360年の老木も

実は今回、カメラ撮影練習も兼ねた小遠足。

円満院で「撮りたい」と思っていた構図での撮影を、一通り練習し終えることができた

桜のピークシーズン後に訪問したことで、満開の桜は見られなかったが、ほとんど参拝客がおらず、ゆったりと撮影できたのは、当初想定していなかった「棚ぼた」的な嬉しさ

三井寺 表門(中院)。重要文化財にも指定されている

三井寺 表門(中院)。重要文化財にも指定されている

桜シーズンは終わってしまったが、新緑、梅雨と、写真撮影の楽しいシーズンがこれから目白押しである。

写真教室に通って勉強するくらい「ガチで取り組む」勇気はいまのところないが、下手の横好き、ほそくながく続けていければ、と思う。

名称 総本山 圓満院門跡
住所 〒520-0036 滋賀県大津市園城寺町33

ブログランキング

(おしまい)

  • この記事を書いた人
  • 最新記事

Ajikichi

「美味しくなければ旅じゃない」が口癖。旨いものを求め、約三十か国を食べ歩く中で、台湾・ベトナムが誇る「感動的食文化」との運命的出会いを果たす。毎年、十回ほど「外食」と称して渡航。 仕事はエンジニアをしており、デザイン思考が気になる今日この頃。

オススメ記事

「韓国のマチュピチュ」こと、甘川文化村 1

目次1 はじめに:国内航空券よりも安い、釜山行きチケット2 「チョリャンミルミョン(草梁ミルミョン / 초량밀면)」地元の超人気店3 「甘川文化村」釜山のマチュピチュとも呼ばれるアート村4 「チャガルチ市場」飲ん兵衛のオアシス5 部屋呑み| ...

てへぺろ? 2

目次1 はじめに:朝の食事なら、萬華区(万華区)が良い1.1 なぜ萬華区(万華区)か?2 萬華区(万華区)エリアの朝食スポット5選2.1 「阿偉正宗咖喱飯」昭和の給食、素朴なカレー2.2 「周記肉粥店」オカワリ必至、おかゆがススム君2.3 ...

3

目次1 はじめに:数時間前まで「馬祖列島って何?」だった筆者が、出発を決意1.1 そうだ、「馬祖」行こう1.2 インターネット検索できないことだらけ。逆にそれって、チャンス?1.3 本記事のコンテンツについて2 馬祖列島を魅力的にする15の ...

家族団らん 4

目次1 はじめに:ハノイ随一のインスタ映えスポットとは?1.1 トレインストリートへの行き方1.2 本当にインスタ映えするのは「電車」ではない1.3 ハノイの「目覚め」2 「トレインストリート」訪問レポート2.1 「リビングルーム」になった ...

時空旅人 2018年9月号 Vol.45 [ 台湾 見聞録 ー 日本が残した足跡を訪ねて ー] 5

目次1 はじめに:ひさびさに「アタリ」の台湾特集誌が出たという直感でポチる2 【時空旅人 2018年9月号 台湾 見聞録】読書レビュー2.1 本書の構成スタイル2.2 日台ストーリの描かれ方2.3 「永久保存版資料」としての価値もある、【目 ...

6

目次1 午前六時台に、西門から街歩きをスタート2 「恋愛成就」の神様がいる廟、早朝から働いて暑さを回避する台湾の人々3 朝食は、外で買って食べることが浸透している「朝グルメ先進国」台湾4 めくるめくB級美食グルメに舌鼓4.1 「清粥小菜」| ...

暖色系のランプが照らす、薄暗い市場。地元の「すっぴん姿」、日常感が溢れる一コマ 7

目次1 台湾・板橋(バンチャオ)|グルメ食べ歩きの開始前に、市街地を観光2 台湾・板橋(バンチャオ)|「生炒魷魚」にて絶品グルメのイカスープに舌鼓3 焼き餃子、鍋にペタペタ貼って調理するから、中国語では「鍋貼」4 台湾・板橋(バンチャオ)| ...

図書館前の池に咲いていた花 8

目次1 台湾・北投(ベイトウ)|公私クサクサ、ちょっとした「傷心旅行」としてスタートした、ひとり温泉旅2 台湾・北投(ベイトウ)|「漢奇肉羹店」で全三種類の麺にトライ。すべてが「ナンバーワン」になる安定の美味しさだった3 台湾・北投(ベイト ...

-日本

Copyright© アジアの何か。 , 2023 All Rights Reserved.