人間中心的な話題

旧態依然としたウォーターフォール開発組織も,アジャイル化と向き合わざるを得ない時代になっている予感

投稿日:2021年10月16日 更新日:

開発プロセスのことが,あまりにも大切になりすぎている昨今

開発プロセスって,もはやソフトウェア開発現場に任せておくには,あまりにも重要過ぎる領域になっている気がする。

旧態依然とした,ウォーターフォール開発(※いちおう断っておくと,ウォーターフォール開発のことをディスっているわけではない。ウォーターフォール開発が適したケースも依然としてあると思う)でやっている組織でも,世間全体的にアジャイル開発へ向かっていることは無視できないだろうし,そうなると,現在の古い組織の仕組みをどのように作り替えていくか?ということは,もはや,ソフトウェア開発現場へ任せておくには,大きすぎる課題じゃないだろうか?ということ。

アジャイル開発的なことも,語りたいことが随分と増えているから,これから少しずつ書いていこう。

日本に学んだアメリカ,アメリカに学ばなかった日本

最近,PMBOK の第七班でもアジャイル開発の色が濃厚になっているということを知って驚いたけれど,よくよく考えると,当然なのかもね。

ソフトウェア開発現場は,そもそも,知識生産をするのであって,工場生産ではないから。

(どちらかと言うと)工場生産的に,大量生産・大量消費を前提とした思想であるウォーターフォール開発で,厳密にコントロールしようとすれば,ソフトウェア開発現場が,人間不在テイストになってしまうんだよね。

その面,アジャイル開発は,状況に応じて柔軟に仕事を区切りながらやっていくという,より人間中心の考え方だから,ソフトウェア開発現場でも,優れたプロジェクト結果が出るのは,容易に想像がつく。

そしてアジャイル開発って,ルーツをたどると,少なからず,80年代の日本製造業からの影響も受けている。

それを思うと,アメリカのソフトウェア開発現場に,アジャイル開発で負けたくないという気になっちゃう。

皮肉なことにも,ソフトウェア開発現場においては,今度は,日本がアメリカから学び返すという構図になっているのだと思っている。

アジャイル開発って,仕事の区切り方だけのハナシではない

アジャイル開発のことを勉強していて,少しずつ分かって来たんだけれど,「アジャイル」って言葉は,意思疎通上の混乱にもつながりやすい。

「細かく区切って開発する」というイメージを指している場合。

XP / スクラム / カンバンなどの,個別のお作法を指している場合。

あるいは,アジャイルソフトウェア開発宣言を指している場合。

話者によって,解釈に差が出てしまうから,いっそのこと,エンジニア同士の会話では「アジャイル」を禁句にしてしまったほうがよくないか?みたいにも思っている。

ちょうどここらへん,DX と似ているよね。

アジャイルをキチンと勉強するならば,どうしても,80年代の日本製造業の部分(トヨタ生産方式など)から入門して,リーン,アジャイルという順番でアプローチするのがいいと感じているけれど,下の図が,一番分かりやすいと思う。

思想の系譜をたどるような学習が大切だと思うんだけれど,エンジニアって忙しいから,なかなかそこまで勉強する時間が確保できないのは,実際問題としてあるだろう。

起源から一つずつ紐解いていく勉強は,時間はかかるけれど,一度きちんとやったら,自分の血肉となって,エンジニアとしての職業人生を支えてくれる気がする。

そこら辺の話題についても,少しずつ投稿していきたい。

今日は,ここまで。

 

ブログランキング

(おしまい)

  • この記事を書いた人
  • 最新記事

Ajikichi

「美味しくなければ旅じゃない」が口癖。旨いものを求め、約三十か国を食べ歩く中で、台湾・ベトナムが誇る「感動的食文化」との運命的出会いを果たす。毎年、十回ほど「外食」と称して渡航。 仕事はエンジニアをしており、デザイン思考が気になる今日この頃。

オススメ記事

「韓国のマチュピチュ」こと、甘川文化村 1

目次1 はじめに:国内航空券よりも安い、釜山行きチケット2 「チョリャンミルミョン(草梁ミルミョン / 초량밀면)」地元の超人気店3 「甘川文化村」釜山のマチュピチュとも呼ばれるアート村4 「チャガルチ市場」飲ん兵衛のオアシス5 部屋呑み| ...

てへぺろ? 2

目次1 はじめに:朝の食事なら、萬華区(万華区)が良い1.1 なぜ萬華区(万華区)か?2 萬華区(万華区)エリアの朝食スポット5選2.1 「阿偉正宗咖喱飯」昭和の給食、素朴なカレー2.2 「周記肉粥店」オカワリ必至、おかゆがススム君2.3 ...

3

目次1 はじめに:数時間前まで「馬祖列島って何?」だった筆者が、出発を決意1.1 そうだ、「馬祖」行こう1.2 インターネット検索できないことだらけ。逆にそれって、チャンス?1.3 本記事のコンテンツについて2 馬祖列島を魅力的にする15の ...

家族団らん 4

目次1 はじめに:ハノイ随一のインスタ映えスポットとは?1.1 トレインストリートへの行き方1.2 本当にインスタ映えするのは「電車」ではない1.3 ハノイの「目覚め」2 「トレインストリート」訪問レポート2.1 「リビングルーム」になった ...

時空旅人 2018年9月号 Vol.45 [ 台湾 見聞録 ー 日本が残した足跡を訪ねて ー] 5

目次1 はじめに:ひさびさに「アタリ」の台湾特集誌が出たという直感でポチる2 【時空旅人 2018年9月号 台湾 見聞録】読書レビュー2.1 本書の構成スタイル2.2 日台ストーリの描かれ方2.3 「永久保存版資料」としての価値もある、【目 ...

6

目次1 午前六時台に、西門から街歩きをスタート2 「恋愛成就」の神様がいる廟、早朝から働いて暑さを回避する台湾の人々3 朝食は、外で買って食べることが浸透している「朝グルメ先進国」台湾4 めくるめくB級美食グルメに舌鼓4.1 「清粥小菜」| ...

暖色系のランプが照らす、薄暗い市場。地元の「すっぴん姿」、日常感が溢れる一コマ 7

目次1 台湾・板橋(バンチャオ)|グルメ食べ歩きの開始前に、市街地を観光2 台湾・板橋(バンチャオ)|「生炒魷魚」にて絶品グルメのイカスープに舌鼓3 焼き餃子、鍋にペタペタ貼って調理するから、中国語では「鍋貼」4 台湾・板橋(バンチャオ)| ...

図書館前の池に咲いていた花 8

目次1 台湾・北投(ベイトウ)|公私クサクサ、ちょっとした「傷心旅行」としてスタートした、ひとり温泉旅2 台湾・北投(ベイトウ)|「漢奇肉羹店」で全三種類の麺にトライ。すべてが「ナンバーワン」になる安定の美味しさだった3 台湾・北投(ベイト ...

-人間中心的な話題

Copyright© アジアの何か。 , 2021 All Rights Reserved.