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はじめに:「朝の早い国」台湾なので早起きしたが、それでも満席だった一軒
南国・台湾の朝は早い。
日が昇ると外を歩けないくらい暑くなるので、ちょっとした距離でもスクーターで移動する台湾人が多い。
「30秒以上歩くなら、車に乗る」とも揶揄される沖縄県民の文化と、どこか似ている。地理的に近ければ、お互い外国であるといえど、似通ってしまうのかも知れない。

早朝の西門
観光客といえど【郷に入れば豪に従い】、朝は早い方がよいに決まっている。
ホテル早朝チェックアウトで街歩きスタート。「いちばん乗り」と思ったが……
西門のホテルをチェックアウトし、朝食を探し求めて歩き始めたのは、午前六時。
空は晴れ渡っているが、まだ気温は高くなく、アスファルトもひんやりとした状態である。

広がる青空
どこの朝食店へ行ってもガラガラだろうと思っていたが、さすが「朝の早い国」だけある。
地元のパン系フードのチェーン店「呷尚宝JSP(呷尚寶JSP)」へ行くと、大勢の若者が食事を楽しんでいるところであった。「いちばん乗り」どころか、店内には、もう空きテーブルが見つからない。

すでに大勢の客でにぎわう店内
実は、この店について記事が書いてある日本人のブログは、かなり数多い。
ごはんそのものが美味しいからこそ取り上げられるのだろうが、それ以前に、まずマスコットが強烈なのだ。
「台湾版アンパンマン」のマスコット、J宝(J寶)がいるお店
日本人なら誰でも知っている、国民的アニメ「それいけ!アンパンマン」の主人公にそっくりな「J宝(J寶)」こそ、ここのマスコットである。
日本人あろうもの、これを目にして、イジらないでいられようか。

台湾版アンパンマンは、戦闘スペック高そう
なお、着ぐるみを来た「三次元」バージョンの画像が公式Facebookに掲載されている。
イラスト(二次元)で見るよりも肉付きがよく、戦闘能力も高そうであるが、店名のJSPは、「Just for you」と「Sunshine」と「Powerful」の頭文字を取ったものだそうな。
平和系のキャラという場面設定においても、アンパンマンと共通仕様である。

三次元版の「J宝」
「呷尚宝JSP(呷尚寶JSP)」訪問レポート
敵をどんどんミサイルで撃ち落とす「シューティングゲーム」のようである。
スタッフ五名が、客から寄せられるオーダーを、次から次へと「撃ち落とす」ように、せまいキッチンの中、めまぐるしく動き回っている。

スタッフ五名、一糸乱れぬ連携動作プレイでフル稼働



「がってん承知の助」って表情のニーさん
「一番美味しいのを」と指定したアジ吉に、店員さん一同、にんまり。
ひょうきんそうな表情をしたニーさんが、中国語で何か言ったけれど、それが「がってん承知の助」という内容であろうことは、一瞬で理解できた。
店スタッフさんに「良きにはからって」もらった
メニュー決定の「主導権」を握ったのは鉄板を担当するニーさんらしく、なにやら、テコをカチャカチャいわせ始めた。
どうやら、店頭に並んでいる、できあいのサンドイッチを売るつもりはないらしいことだけは分かったが、何ができるかはお楽しみ。

「良きにはからって」もらった品を受けとる
できあがった「ブツ」を手にもらい、辛苦了(おつかれさま!)と言い、店を後にした。
単に「謝謝」で終わるのと、「謝謝,辛苦了」って付け加えるのとでは、気持ちの伝わりかたが全然ちがう。
また、台湾人の、ちょっと不意をつかれたように【ハッとする反応】がかわいらしい。
「開封の儀」、そして味わい
すぐ近所にあったセブンイレブンのイートインは、空調が効いていて快適。お茶のペットボトルを買ったのを「大義名分」にして、イートインに座って「開封の儀」。
フタを開けると「蛋餅」だった。
中の具材を自由にオーダーできる品だが、さっきのニーさんは「ベーコン入り蛋餅」が好物だったらしい。

「台湾版お好み焼き」とも言えるフード
一口運ぶと、「台湾版お好み焼き」という言葉がパッと脳裏に浮かんだ。
そうとしか言いようがないほど、日本のお好み焼きと、味が似ている。
ベーコンが「豚肉」っぽいし、しゃきしゃきしたモヤシは「キャベツ」っぽい。醤油や、マスタードで味付けされており、生地のモチモチ感といい、本当にこれはもう「台湾版お好み焼き」だといったん思い始めると、それ以外の表現が思い浮かばなくなってしまった。
まとめ:食後感、アクセス情報
アジ吉個人のチョイスとしては、日本のお好み焼きより、こっちのほうが好きだ。
何と言っても、台湾の隠れ名物、「甘マヨネーズ」が美味しいし、ベーコンのプリプリ感も大満喫させてもらいながら、最後の一口まで飽きのこない味わいだった。
店名 | 呷尚宝JSP(呷尚寶JSP)漢中店 |
住所 | 台北市万華区西門町漢中街150号 |
営業時間 | 06:00〜13:00 |