目次
- 1 はじめに:魅惑に満ちた「おもちゃ箱」的な街ハノイ
- 2 ハノイの「日常風景」
- 3 まとめ:ハノイをもっと感じたい方は……
- 3.0.0.1 「ベトナム料理のメッカ」ハノイで、驚異的ハイレベルの本場グルメに舌鼓
- 3.0.0.2 【おすすめハノイ観光】線路沿いに人々が暮らすトレインストリート|旧市街地から徒歩10分のインスタ映えスポット
- 3.0.0.3 ハノイのグルメを満喫できる、おすすめレストラン・永久保存版カタログ。定番のフォー、ご飯もの、ヤギ鍋から、スイーツまで完全網羅
- 3.0.0.4 【ハノイ旧市街地の観光モデル】ハノイ「名もなき」すっぴん風景をめぐる街歩き《三部作》 第1話:朝のハノイ
- 3.0.0.5 【ハノイ旧市街地の観光モデル】ハノイ「名もなき」すっぴん風景をめぐる街歩き《三部作》 第2話:昼のハノイ
- 3.0.0.6 【ハノイ旧市街地の観光モデル】ハノイ「名もなき」すっぴん風景をめぐる街歩き《三部作》 第3話:夕方〜夜のハノイ
はじめに:魅惑に満ちた「おもちゃ箱」的な街ハノイ
ハノイは、非常にたくさんの魅力が、コンパクトなエリアにギュッと収まった「おもちゃ箱」のような楽しさを持った街だと思う。
グルメ、街並み、格安ご当地ビールは、東南アジア旅行の【三大要素】だと思うが、そのすべてを、maxに満たしているのがハノイという都市である。
- グルメのレベルが非常に高い。美味しい料理に囲まれて暮らすベトナム人も、口を揃えて、「食ならハノイ」と言うほどのダントツの実力
- 風情ある街並み。伝統的な民家が数多く残る「旧市街地」エリアは、曲がりくねった道が多く、訪問するたび、新しい風景を発見できる楽しさがある
- 格安でビールが楽しめる路上バー「ビアホイ」の文化が、ベトナムの都市でも、最も発達している。涼しくなった夕方から、グラス片手にはじまるパラダイス
たしかに、【観るべき観光スポット】が多いのもハノイの魅力ではあるが、本記事では、あえて特定の観光スポットをご紹介するのではなく、ハノイの「日常風景」を取り上げ、この街が持つ雰囲気、魅力について情報発信してみようと思う。
ハノイの「日常風景」
南国ベトナムの街歩きは、早朝に始めるのが吉。
日が昇ってからだと、写真の発色がつまらないものになるし、外を歩くだけでも、汗をかいてしまう。
物価の安いベトナムでは、ホテルの朝食権利を放棄しても構わないと思うので、朝の六時には、街歩きに繰り出してみよう。
美食家のベトナム人をうならせる「グルメの都」
ハノイの一日は、極上・牛肉フォーで始めたい。
少しひんやりとしたハノイの朝、やさしい味わいのスープが、体を温かめてくれるだろう。
どうせなら、地元ッ子の行列ができる超有名店、Pho Gia Truyen(フォー・ザ・チュエン)。

三十分ほど列に並び、ようやく得られる「一丁」を手にする嬉しさは、ひとしお。
まだ一口も食べていないが、このときすでに、食事の「感動体験」はスタートしているのかも知れない。

人気店で牛肉フォーを注文
舌の肥えたハノイっ子に認められた飲食店のみが生き残っていく「食都」ハノイ。
そのハノイで無数にあるフォー専門店でも、頂点を極めた「一軒」の実力とは?

一口食べるだけで、「フォーについて何も知らなかった」自分の浅はかさを、思い知らされる【ショック】を味わうことになる。

「極上」の牛肉フォー

トロトロの牛肉
日本にチェーン店を出してくれたら、瀑売れすると思うのだが、商慣習の違いや、食材入手の困難さもあって、実現は難しいだろう。
ハノイのグルメについては、紹介すればキリがないので、本記事ではここで筆を止めよう。
乗り物 de 家族団らん
ハノイの人々にとって、「乗り物」は移動手段以上の意味があると思う。
一家四人や五人で「バイク」に乗る様子は珍しくないが、自動車以上に、家族同士、距離が近く、体は密着する。

パパとお出かけ
器用にバイクを乗りこなすハノイの人々を観ていると、「家族団らん」の構図にも見えてくる。
また、玩具の【乗り物】で親子が遊ぶ光景も、ここ最近ではハノイの街でよく見かける。

ラジコン式の【乗り物】玩具
親がコントローラ(中には、スマホのアプリで【乗り物】を操作できる機種もあるようだ)、子どもが【乗り物】に入り、親子で時間を共有。
街が完全に整備されつつあるホーチミンと違って、下町の狭い道路や、路地裏が数多く残っているハノイだからこそ、こういう【乗り物】で遊ぶ空間が確保できるのだと言えよう。
商売人の「ショーウィンドウ」
ハノイを歩いていて興味深いのは、商売人の「仕事っぷり」が、わりと【むき出し】になっていること。
小さな店舗であれば、まるで台湾の飲食店みたいに、「キッチン」が店頭にあるため、飲食物を準備する様子を【リアルタイム】鑑賞できる。

早朝から「本日一人目の客」を待つ
「店舗」を持たずに仕事をする人も、かなり多い。
品物を天秤に乗せたり、自転車で運んだりする「行商人」の姿が、ハノイの街には、しっくりくる。

バナナの行商
そして、「店舗」と「行商人」の【中間的ポジション】ともいえるのが、路上で商売をする人々。
路上に品物を広げる人はもちろん、床屋、自転車修理、いろんな【ビジネス】が展開されているので、これを観察するだけでも興味深く、あっという間に時間が過ぎ去ってしまう。

自転車の修理中
まるでガラス張りの【ショーウィンドウ】みたいに、商売人の仕事っぷりが、スケスケ、見え見えで繰り広げられる光景。
ハノイ観光をすることがあれば、少しだけ時間をとって、観察してみるのも一案だと思う。
ハノイのニャンコ
【ベトナムで一番幸せな野良猫】は、ハノイで暮らしている連中だと思う。
「縄張り」にしやすい、隠れやすい路地裏が沢山ある。

ニャンコとにらめっこ
お店が多いので、「招き猫」として飼ってもらえる可能性も高い。

「お店番」中
こちらは、とある寺院で撮影した、鋭い目つきのニャンコ。

明らかに「獲物」を狙う表情
実は、この写真の背景には、ちょっとした「ストーリ」が隠れている。
このニャンコ、下の写真中では、右上に座っている。同じ写真の中で、左下に「何か」がいることに注目されたい。

実は「こう」なっていた……
この「何か」は、バイクのタイヤの影で、「一家団らん」を楽しむヒヨコたち。

タイヤの影で「一家団らん」
ヒヨコたちは、万一の場合にそなえて、タイヤで身を守れるよう【自己防衛】しているのかもしれない。
ニャンコがいつまで「理性」を抑えられるのかは定かではないが、三十分ほど観察していても「ストーリ展開」はなかった。ヒヨコたちの無事を祈りつつ、その場を立ち去った。
水辺で憩う市民
ホアンキエム湖、ティエンクアン湖、タイ湖(西湖)を始め、ハノイには、湖はもちろんのこと、池や川が多い。
Google Mapsを開ければ、ハノイが「水都」であることは、一目瞭然。

「水都」ハノイ
そんな「水都」ならではの印象的な光景が、水辺で憩う人々の姿。

バックタオ公園(植物園)の湖畔にて
冬は多少冷え込むハノイだが、冬でも最低気温が10度を割り込むことのない「南国」であることに変わりはない。
「憩うなら水辺で」という発想に至るのは、自然だと言える。

ホアンキエム湖畔で憩う地元民
今、この瞬間も、ハノイのどこかでは、水辺で思いに耽る市民がいることだろう。
社会主義国の雰囲気を感じてみる
日本では、経済・政治の中心地はともに東京であるが、ベトナムではそれが一致しない。
南部の都市・ホーチミンが経済の中心地、北部の都市・ハノイが政治の中心地となっており、それぞれが経済もしくは政治で「国家の中心」を担うプライドを持っている。
ハノイでは、政府機関の建物が多数。

政府機関の建物
威圧感、不気味さ、冷たさといった、社会主義国に特有(?)の雰囲気を醸し出す、頑強な造りの建物。
政府機関の集まるエリアでは、一定間隔ごとに「監視スポット」が設置され、警察官が常駐している。

等間隔に「監視スポット」
まるで「バズーカ砲」のように巨大な望遠レンズを構えて、警察官にも気づかれない距離を確保し、緊張する指でシャッターボタンを押し続けた。
怒鳴り声がするので、その方向を振り向くと、何やら「抗議活動」をする市民。

抗議活動中の市民
市民と役人の境界線がはっきりと引かれた光景に、ベトナムが社会主義国であることを再認識。
それと同時に、いつ連行されてもおかしくない「反政府」的なアクションを起こせる市民の勇敢さに、感銘を受けた。
一杯50円のビールで一日をシメる
ハノイの一日は、「ビアホイ」でシメる。これしかない。
夕暮れになると、いつの間にかオープンしているビアホイ。

ビアホイ
ビール一杯が50円。
決して飲み放題ではないが、日本の「飲み放題」へ行くよりも安い。

一杯50円のビール
「一杯目」を始めたら、タイミング良く、ビールにあうツマミを売る行商人が出没してくれるという【サービス】も、たまらない。
ビアホイへ行かずして、ハノイ観光の一日はシメられない。
まとめ:ハノイをもっと感じたい方は……
ハノイの魅力は、決して、ひとつのブログ記事で包括できるほどちっぽけなものではない。
今後も、インスタへ写真投稿するつもりなので、チェックいただけると嬉しい。
(参考)アジ吉のInstagramアカウントは こちら
もしも可能であれば、自分の足でハノイの旧市街地を歩いて、街の雰囲気を感じてみて欲しい。LCC(格安航空会社)であるVietJetの直行便で、日本からハノイへ飛べる時代だから、ハノイ旅行のハードルはぐーんと下げられたはずである。
また、以下の記事でも、ハノイを取り上げており、おかげさまで多くの読者にチェックいただけている。
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今後も、ハノイについての記事は多数アップして行くつもりなので、引続きチェックいただければと思う。