社内 SE 的な話

社内SE志望動機のネタにも使える「内部事情」をご紹介|新卒で社内SEを目指すことのメリット、デメリット

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はじめに:なかなか知る機会のない社内SE「実態」

こんにちは、げんごにあです。

最近では、バリバリのキャリア志向よりかは、「ワーク・ライフ・バランス」の概念に見られるような、自分のプライベート時間が確保しやすい就労環境を求める学生さんが増えていると聞きます。

就職活動における「企業選定基準」は様々……

一般に「楽」や「ぬるい」と噂されることの多い社内SEという職種ですが、実際のところは、どうなのでしょうか?

本記事では、新卒で社内SEを目指すことのメリット、デメリットを両方紹介しながら、「後悔しない進路選択」をお手伝いします。

新卒で社内SEを目指すことのメリット

このページへたどり着かれたということは、かなり真剣に、社内SEを検討されているのだと思います。

それでは、まずメリットから見て行くことにしましょう。

仕事とプライベートを両立させた生活リズムが確保できる

まず、世間でささやかれる、社内SEは「楽」や「ぬるい」といった噂ですが、これは本当だと言えます。

同じ会社の従業員が、「お客様」。

人間関係のパワーバランスにもよりますが、一般的には、同じ会社で長い期間、一緒に働く仲間同士ですので、「無理を言ったら気の毒だ」という心理が作用しやすいのだと思います。

SIerのエンジニアと比較して、社内SEは、プロジェクトの納期調整がしやすく、無理なシステム要求を押し付けられることも少ない就労環境にいると言えます。

筆者自身、残業時間はゆるやかで、ほぼ毎日が定時退社日という月も珍しくありません

まだ家庭を持たず、プライベートでやりたいことがたくさんある二十代前半でも、仕事とプライベートを両立させやすい環境にあると言えます。

若手でも上流工程を経験するチャンスが多い

企業によると思いますが、社内SEでガッツリ開発するというケースは少数派でしょう。

簡単な開発保守作業は自社内で済ませ、ある程度、規模が大きい案件となったら、外注するのが主流です。

上流工程に携わるチャンスが多い

入社数年の若手でありながら、SIerのベテランエンジニアを相手に、プロジェクトを推進するということもあるでしょう。

システムの企画や、要件定義など、上流工程に携わりたい人にとって、社内SEは良い選択肢と言えます。

ユーザの反応がダイレクトに伝わってくる

SIerでシステム開発をしていると、納品後のシステムを、どんなユーザが使っていて、どういう感想が出ているかは、ダイレクトに知ることが難しいでしょう。

その面、ユーザと近い距離にいる社内SEであれば、自分が構築・導入したシステムを使うユーザと、ダイレクトに意見交換をする場があるため、感謝の声(もちろん、叱責の声もですが……)を直接聞けると言うメリットがあります。

システム利用者が近くにいるので「生の声」を聞ける

ユーザ要求を整理しながら、実現可能なシステム仕様へ落とし込むのは大変な作業ですが、導入されたシステムが社内で貢献している場面を見ると、そんな大変さも一気に報われます。

新人の頃から、ユーザの声へ直に触れられる環境で働くことによって、ユーザ視点の強いエンジニアへ成長することも可能です。

新卒で社内SEを目指すことのデメリット

基本、「メリットの裏返し」が、そのままデメリットにもなります。

包み隠さず、書きたいと思います。

シビアなタイムマネジメント能力が伸びにくい

プライベートと仕事を両立させやすい社内SEは、どうしても社外相手にバリバリ働いている同年代のSIerと比べ、タイムマネジメント能力が伸びにくい面があります。

例えば、納期調整するとき、SIerのようにお客様が「社外」相手となれば、それなりの理由や交渉プロセスが必要となるため、残業してでも納期へ間に合せるというのが日系企業の文化。

残業をしてでも納期遵守する、日系企業の文化

人間、困った状況に面すると、何としてでも、そこから脱出しようともがいて、成長するという側面はあると思います。

タイムマネジメント能力のつきやすさは、同年代のSIerと比べると、どうしても劣ってしまうことは拒めません。

設計・開発といった、下流工程スキルが身に付きづらい

社内SEは、若手のときから上流工程を担当することが多いため、そっち方面の業務が得意になりやすい反面、設計・開発といった下流工程のスキルが伸びづらいです。

そして、ここが重要なんですが、下流工程を知らないまま上流工程を担当するのは、プロジェクトメンバーを不幸にしてしまう可能性があります。

設計・開発といった下流工程へ携わるチャンスが不足しがち

ちょっとでも設計・開発を経験したことがあれば、「これは無茶」だとすぐ気づけるような仕様変更でも、下流工程の経験がない人は、どれくらい大変かを理解できません。

また、外注先が提出してきた見積り工数の妥当性についても、下流工程の経験がなければ、評価することはできません。

「現実味」のあるプロジェクト運営をするためにも、設計・開発といった下流工程スキルは必要ですが、社内SEにとっては、なかなか身に付きづらいのです。

エンジニアなのに「専門分野」が持ちづらい

社内SEって、職種カテゴリ上ではエンジニアになりますが、広く・浅く社内の情報システムに関わるため、一つの分野で専門性を深めていくというキャリア構築が困難という側面があります。

もちろん世間には、社内SEでありながら、物流・経理といった難解な業務領域について、膨大な知識を保有する「スペシャリスト」な方もいると思いますが、特定企業の知識セットであることは拒めません(世間一般には通用しないかも知れない)。

若い頃から社内SEをしていると、転職を考えたとき、「強み」としてアピールできる専門性が乏しく、結局は転職先も社内SEというケースも発生し得ます。

番外編:意外と見落とされがちな「人事異動」というイベント

社内SEで忘れがちなのは、あくまでも、一般の「ユーザ企業」へ入社するということです。

当然、人事異動のイベントを避けることはできず、社内SEとして入社したが、三年たったら、情報システムとは全然関係のない部署へ配置換えという可能性も、十分にあり得ます。

人事異動という避けられないイベント

「どうしてもSEでやっていきたい」という方には、社内SEには、こういった可能性が潜んでいることを重々認知しておきましょう。

逆の発想で、社内SEとしてのキャリアはもちろん、業務部門(ユーザ部門)でのキャリアを積める可能性があるのは魅力的だと、ポジティブに考えられる方もいると思います。

忘れがちなポイントなので、社内SEになることを検討されている場合、ご注意を。

まとめ:キャリア構築は、理想と現実のはざまに……

いかがでしたか。

筆者としては、若い頃はSIerでバリバリ経験を積み、三十過ぎから社内SEへ転職するというキャリア構築プランが理想的であるように思えます。

実際には、そんな簡単に「良質企業」と巡り合える保証もありませんので、こればかりは、運だめし的な側面もあります。

一つの企業に長く勤める気持ちが強く、これぞという社内SE求人案件が見つかれば、腹をくくって、新卒で社内SEになるのも、悪くはないと思います。

本記事の内容も参考にしながら、社内SEの「志望動機」を書き上げてみては、いかがでしょうか。

かげながら、応援しています。

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(おしまい)

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Ajikichi

「美味しくなければ旅じゃない」が口癖。旨いものを求め、約三十か国を食べ歩く中で、台湾・ベトナムが誇る「感動的食文化」との運命的出会いを果たす。毎年、十回ほど「外食」と称して渡航。 仕事はエンジニアをしており、デザイン思考が気になる今日この頃。

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