こんにちは。
プロジェクトマネージャ試験で、難関の午後1をせっかくクリアしたにもかかわらす、惜しくも午後2(論文科目)で不合格になってしまう方は少なくありません。
簡単な試験ではありませんが、プロジェクトマネージャ試験は、正しいアプローチで対策を行えば、確実に合格を狙えるテストです。
本記事では、プロジェクトマネージャ試験の午後2を突破することに苦労している方への処方箋となるよう、数々の高度区分への合格実績を持つ筆者(ITストラテジスト、システム監査技術者、プロジェクトマネージャの三区分へすべて一発合格済み)が実戦している思考法について、情報シェアしたいと思います。
目次
論文ネタを準備するときに気をつけること
論文ネタを準備することの重要性は、もはや、本記事でわざわざ取り上げる必要はないかと思います。
問題は、論文ネタを考えるときの思考方法。
そもそも、プロジェクトマネージャ試験の午後2論文で一番求められているのは、受験者であるあなたが、どういう問題に遭遇し、それをどのように解決したかというストーリです。
プロジェクトマネージャ試験の午前2や午後1を勉強していると、ある程度受け身的にやっていても、教科書的な知識をインプットすることはできます。
それを当事者の視点として、論文を起こせるようになるためには、知識を自由自在に出し入れ(インプット・アウトプット)するためのトレーニングが必要不可欠。
インプットするのと、アウトプットするのとでは、求められる理解の深さが大きく異なっている(アウトプットの方が難しい)という自覚があればOKです。
知識は「連想ゲーム」のように結びつけよう
知識は「連想ゲーム」のように、ひもづけて暗記するようにします。
いわば連想スピードがスムーズになるほど、試験当日、想定していないテーマから出題したときにも、柔軟に対応できるようになります。
これをすれば…… | こうなる…… |
納期達成のために人員を追加投入をすれば | 予算超過が起きる。教育工数も生じるので、納期達成できないケースもある |
パッケージに自社独自機能を追加すると | 費用がかさみ、将来的なバージョンアップも難しくなる |
設計書の記述品質が低ければ | 開発工程でミスコミュニケーションが生じ、手戻り工数が生じる |
上記はあくまでも一例ですが、「単語帳」のように、自分専用の対照表を作っておけば、論文トレーニングを効率的に進めるための強力なツールになります。
また、固有名詞をできるだけ排除し、一般的な表現として暗記しておくことで、本番、どのようなテーマで出題されても、臨機応変に対応できるようになります。
自らプロジェクトマネージャとしての業務経験がない場合は、午後1の過去門を五年分ほど読み込んで、上記のような「単語帳」を作るというアプローチがお手軽です。
論文で「主」としてスポットライトを当てる問題はQCDどれか一つに絞ろう
プロジェクトマネージャ試験の論文でストーリー展開をする上では、以下の3要素を盛り込むことが、基本的な考え方となります。
■プロジェクトマネージャ試験の論文ストーリ展開で大切な3要素
- 問題発生
- 対策着手
- 振り返り
どのような出題テーマであろうと、この3要素は必ず求められる記述内容であるため、自分の頭を整理し、いつでも自由自在に出し入れできることが大切です。
このとき注意したいのは、本番の論文において、(問題文中で指定されていない限り)メインとしてあつかう問題は一種類に限定する方が良いと言うことです。
具体的には、Q(品質)、C(コスト)、D(納期)のうち、どれか一つを「主」の問題とする立場を表明した上で、論文をストーリー展開すると、書きやすくなる上、ストーリーの論理性も確保しやすくなります。
必要であれば、複数の問題を扱うのもありですが、あくまでも「主」となる問題軸がブレないように心がけることが大切です。
出題テーマが予想しづらいからこそ、応用のききやすいスキルの育成を!
本記事でご紹介したような思考法で考えるだけでも、プロジェクトマネージャ試験の論文対策は、かなり見通しがつくようになると思います。
出題テーマを予想しづらいからこそ、自分なりの確固とした思考法スタイルを確立することが、プロジェクトマネージャ試験の論文科目で合格するには、最適なアプローチと言えます。