目次
あらすじ:「着飾らない」基隆グルメを、とことん楽しむ
お洒落なカフェや、高層ビルが立ち並ぶ台北とは対照的に、地味〜な雰囲気の下町、基隆。
そんな基隆で提供されるグルメは、「着飾らない」庶民的料理が中心であり、【前編】では、もち米ソーセージや、ちぢれ乾麺に舌鼓を打った。
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基隆でグルメと街歩きを楽しむ半日|「基隆 孝三 大腸圈」と「阿忠麺店」【前編】
目次1 はじめに:すっかり足が遠のいていた「雨の街」基隆を再訪……2 雨の街、看板の街。基隆という不思議タウンで味わうご当地グルメ2.1 「基隆 孝三 大腸圈」|地元で大人気の、もっちり米ソーセージ2.2 「阿忠麺店」|人情あふれる路地裏食 ...

本記事【後編】では、引続き、素晴らしき基隆B級グルメの世界を堪能したいと思う。
空腹は最高の「調味料」。まずは街歩きからの、食べ歩き
まるで、時計の針が、昭和時代にストップしたかのような風景。
懐かしい風景が広まる基隆の街歩きは、路地に入り込んで、わざと迷子になりたくなるような楽しさがある。

基隆の街並み
高架道路下を流れる、ドブ川。

高架道路下には、ドブ川
悪臭こそ漂っていないが、東南アジアのスラム街を彷彿とさせる、「下町」の風景。
百歩譲っても「キレイ」とは言いがたい水質に思えたが、よく見ると、大量の魚がバシャついている(ある程度、汚れた水の方が、魚も住みやすいのか?)。

大量の魚が……
魚の上に魚が重なるように群れており、それはそれは、ビジュアル的に、一度見たらなかなか忘れられない光景。。。
川のすぐ近くには、名前は分からない(カンバンが掲げられていなかった)けど、地元民でごった返す、小さな市場。
その名が安楽市場(ānlè shìchǎng)であることを知ったのは、日本帰国後、Google検索に教えてもらったからであった。

「安楽市場」
小雨がポツポツと降り出すと、市場は「傘のお花畑」。
買い物客の雨傘、露天商のパラソル傘が、色とりどりに咲き乱れる。
食材専門店を中心に、衣服、玩具などを並べる商店が、道路の両脇に広まり、小規模ではあるものの、大変活気付いた雰囲気が印象的。

市場内の鮮魚店
鮮魚店の前を通りかかると、どうしても、さきほどドブ川で見た魚の記憶がリンクされるのは、アジ吉だけだろうか。
「まさか、あそこで捕れた魚じゃあるまい……」と思ってしまうのである。
「郭家巷頭粿仔湯」|60年の伝統店で味わう、ひらひら麺
下町風景を突き進めば、基隆で60年の歴史を誇るという、老舗の麺専門店「郭家巷頭粿仔湯」が営業している。
米からできた麺を使い、鮮度を重要視する店側の意向から【テイクアウト禁止】という、こだわりようだ。

「郭家巷頭粿仔湯」店頭