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はじめに:台風ダメージを乗り越え、関空が「全面再開」を宣言
2018年9月4日(火)、奇しくも、関空開港24周年という「記念日」に、台風21号が襲来、機能停止に陥った関空。
タンカー衝突で連絡橋が大破し、【孤島】と化した空港に、数千名の乗客・スタッフが取り残されるという、「ハリウッド映画」さながらのシーンを鮮明に記憶している方も多いと思う。

台風21号
【空港停止】という未曾有の事態による被害は甚大で、空港利用者のみならず、「インバウンド需要」に依存していた観光業や小売業にも大打撃。
ツキイチで台湾旅行をする、「台湾ブロガー」アジ吉にとっても、関空は、なくてはならない身近な存在。
各方面から迅速な復旧が求められる中、関係者の懸命な努力もあり、2018年9月21日(金)、関空が「全面再開」宣言。

関空のウェブサイト
結論から先に言うと、空港サービスは全面的に再開しており、台風の痕跡を見つけることは容易ではないというレベル。
本記事では、実際に関空を訪問し、空港サービスを使って台湾へ飛んでみた体験談について、情報発信してみたい。
「全面再開」当日の関空利用レポート
早朝フライトのため、関空へ午前7時半までに到着する必要があった。
「関空快速」乗車
午前5:56に京橋駅発の関空快速。
小雨の降る中、眠い目をこすって、プラットホームへ。

水切りワイパーなう
明け方、大雨に降られたのだろうか、駅員さんが「水切りワイパー」で排水作業中。
まもなく車両が到着。

関空快速

京橋が始発駅となっている
始発駅なので、乗客のいない【空っぽ】の状態だ。
電車は、定刻通り出発。

どんどん高まる乗車率
途中から、どんどん乗客が増え、「台風前よりも高いのではないか」と感じる、乗車率。
大破した連絡橋も、電車の通行には支障が残っていない状態だが、ごく短い一部区間でスピードを落とす【特別対応】があった。

途中でスピードを落とす【特別対応】も
ニュースでは報じられていないため、なぜスピードを落としたかの理由は分からなかった。
また、連絡橋の車両通行についても、バスが通行しているのは知っていたが、タクシーも通過していた。

タクシーも通過できるようになっていた
この調子なら、一般車両が部分的に(制約条件つきで)連絡橋を通行可能になる可能性も、ちらほら見えてきたかな?
定刻通り、関空へ到着。
まるで空気のように【定時運行】が当たり前に楽しめる日本は、素晴らしい。
「関空」JR駅
気になるのは、利用者数。
いくら電車が動いていても、利用客がいなければ、意味はない。

満員御礼のプラットフォーム
プラットフォーム、満員御礼。
もはや、【台風による甚大なダメージ】が本当にあったのか、信じられないほど。

大勢の利用客で順番待ちのできるエレベータ
小売店などへインバウンド需要が元に戻るのは、そんなに時間がかからないのかも。
「関空」施設利用
JAL搭乗のアジ吉は、南ウィングへ。

訪日観光客も

空港内も大混雑
「えっ、これ本当に平日なの!?」というレベル。
ニュースで報じられている、インバウンド需要の減少といった暗いニュースからは考えられないほど、大勢の外国人。
空港ラウンジも、もちろん、普通に営業している。

空港ラウンジも普通に営業
この日は、KALラウンジを利用したが、ラウンジ内の混雑具合も、台風前と同一水準。
空港二階の土産ショップも、安定の営業中。

クレヨンしんちゃんの専門店も
土産ショップの利用客が少ない気もしたが、平日の早朝という、時間的なコンディションも影響していると思う。
まとめ:一般車両の連絡橋通行をのぞいて、全面的に再開
連絡橋が大破し、滑走路は浸水するという、未曾有の出来事。
三週間と経たないうちに【全面再開】なんて、訪問前には、にわかに信じがたかった。
実際に訪問してみると、何事もなかったかのように、堂々のフル稼働(関空によると99%稼働という表現)。
関係者の中には、不眠不休の努力をした方もいるだろう。
日本の「底力」が発揮された好事例だと思うし、早期復旧を実現したみなさんには、心から拍手を送りたい。