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「インスタ寺」のことを友人(台湾人)から教えてもらい、連れて行ってもらうことに
友人(台湾人)が、おすすめの観光スポットに連れていってくれると言い出した。


いちおう断っておくと、台湾人の間で「インスタ寺」と呼ばれているわけではない。
友人からの説明を聞いて、アジ吉の脳裏にとっさに浮かんだネーミングが、「インスタ寺」だった。バチアタリだけど、覚えやすいではないか。

さっそくバスで「農禪寺」へ向かった
「農禪寺」へのアクセスは、バスが便利だ。
西門からも乗車可能な302番バスに乗り、三〜四十分ほどで着く「大業路」駅にて下車すれば良い。

302番バスの路線図
MRTも、ほぼ同じ料金&移動時間だけれど、バスの方が座れる可能性は高い。
スタイリッシュなだけではない、打ちっぱなし。涼しげな質感が、南国・台湾にマッチ
バス停を降りて徒歩一分で、「農禪寺」の看板が見えてくるので、道に迷うことはない。
まっすぐ一本道で、「農禪寺」へたどり着ける。

バス停から徒歩一分ほどで、「農禪寺」の看板が見える

農禪寺への道
途中、日陰で気持ちよさそうに昼寝をしているワンちゃんも。
起こさぬよう、ソッと通り過ぎたつもりが、薄目を開けて、アジ吉を見つめていた。

日陰で昼寝をしているワンちゃん

到着したのは、カフェかと見紛うほどオシャレな建物。とにかく、ここが入口である。
嬉しいことに、なんと入場料は、無料。

入り口
入口付近の看板には、各種「注意事項」が掲載されている。
日本語訳はなかったが、漢字なので、なんとなく分かるのが面白い。

各種「注意事項」が掲載されている

入口を通り抜けると、「お寺」の既成概念をことごとく破壊する、スタイリッシュな建物が出迎えてくれる。
まるで、大学のキャンパスみたいである。

これぞ「農禪寺」
「農禪寺」の前には、大きな池が広がる。
これが「美術館」だと言っても、そのウソを見抜ける人は、どれくらいいるだろうか。

別アングルから「農禪寺」を撮影 1

別アングルから「農禪寺」を撮影 2
寺は、コンクリートの打ちっぱなしでデザインされている。
涼しげな質感があるデザインは、南国・台湾と、よくマッチしている。

コンクリートの打ちっぱなし 1

コンクリートの打ちっぱなし 2
コンクリートに、整然として掘られた「お経」の文字が、美しい。
意味も、読み方も分からないが、眺めているだけで「効果」がありそうな気もしてくる。

コンクリートに「お経」が刻まれている
夕暮れ時、気象条件がバッチリそろうと、「お経」の影が、床に映し出されるという。
敷地内の資料館で、その様子がビデオ上映されているので鑑賞してみたが、クッキリ綺麗な「影」となって映るのではないようだ。ビデオ映像では、かろうじて文字と分かる程度に、ぼんやりと「影」が映っていた。

本堂内は撮影禁止(室外から望遠レンズでこっそり撮影)
午後四時ごろから、本堂内に座布団を敷いて、お経を読む会が行われるのだという。
およそ五十年間にわたり、増築と改修を重ねてきた歴史があった
なお、いまの現代的デザインの建物が完成したのは、2012年、つい最近のこと。
1970年ごろに最初の建物が完成し、それからは、より多くの信者を受け入れられるようにするため、拡張を重ねていったのだとか。
ちなみに、当時の建造物は、いまも(当時の場所に、そのまま)保存されている。
一つは、今日「資料館」として使われている建物。

「資料館」外観

「資料館」内観
もう一つは、おなじく敷地内にある「入慈悲門」。

入館したとき、ポツンと(奇妙な場所に)建っている鳥居を見て、言葉にできぬ違和感をいだいたアジ吉。

「入慈悲門」
その違和感の原因とは、当時の建造物をそのまま保存しながら、新しい建物を増築していったという背景にあったのだ。
寺スタッフから聞いた話によると、1970年代当初、「資料館」と「入慈悲門」以外は何もなく、寺の周辺は、野原が広がる一帯だったという。

今日でも、寺の周辺には、野原が広がっている
台北から半日もあれば十分に訪問可能な、良好アクセス。
入場料も無料なので、ちょっとひと味ちがった観光スポットを探している方は、是非訪問を検討してはいかがだろうか。
名称 | 法鼓山農禪寺(農禅寺) |
住所 | 台北市北投區大業路65巷89号 |
開館時間 | 09:00-17:00 |