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【読書レビュー】『ベトナム行ったらこれ食べよう! 地元っ子、旅のリピーターに聞きました。』

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はじめに:日本出国前夜。「追いかける」ように届いた一冊

「〜行ったらこれ食べよう!」シリーズで、待望のベトナム版が出版された。

表紙が、アジ吉の大好物「チャーカーハノイ(Cha ca Ha Noi)」だったことでクラっときて、「ジャケ買い」

ベトナム行ったらこれ食べよう!: 地元っ子、旅のリピーターに聞きました。

ベトナム行ったらこれ食べよう!: 地元っ子、旅のリピーターに聞きました。

好き嫌いの別れやすさはあるが、ベトナムで「一番おいしい」料理の写真をトップに飾るあたり、著者は非常に「心得て」いらっしゃる。

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ちなみに本書、販売日が8月7日。

発送にかかる日数も含めると、アジ吉のベトナム旅行(8月11日〜)へ、ギリギリ間に合うかどうかだった。「やっぱ、間に合わないかな」と思っていた出国前日の8月10日、自宅へ届けられたのであった。

まるで、この本が、アジ吉の出国日めがけて「追いかけて」きたようにも感じられて、妙な縁を感じることとなった。

実際にベトナム旅行で使ってみた感想は後日追加するとして、出国前、手にとって感じたことを情報発信したいと思う。

【ベトナム行ったらこれ食べよう!】読書レビュー

まず、本書は観光ガイドブックの類いでなければ、純粋なグルメ本でもないと思う。

アジ吉自身、「グルメ本」かと思って購入したのだが、二時間かけて読み終えて「これは、そうじゃない」と感じた

本書のジャンルは、「ベトナム街&ごはん本」

確かにコンテンツの大半は料理にフォーカスしたものであるが、食材や調味料などの専門知識、味の感想に終始傾倒するのではない

むしろ、料理の話は【ソコソコ詳しく】くらいの字数におさえ、ハノイとホーチミンの街について、大きくて綺麗な写真を織り交ぜて表現した、「ベトナム街&ごはん本」という表現が、本書のジャンルとしては一番しっくりくる説明だと思った。

ページ数で言えば、本書の九割以上はグルメだが、ときたま挿入される美しい街写真のインパクトが強くて、ページ数の比率以上に、街コンテンツの存在の大きさを感じるようになっている。

街とごはんの両方が好きな人にはヒットする可能性が高い一方、【ガチ】のグルメ本を求める人の中には、本書コンテンツだと「物足りなさ」を感じることがあるかも知れない。

以下のAmazonリンクで、「立ち読み」ができるので、購入前に中身を確認されることをオススメしたい。

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大好きな国について、【他者の視点】をゲットできる嬉しさ

ところで、本書の購入を検討されている方は、きっと、ベトナムが本当に大好きなのだと思う。

自分が大好きな国のことであれば、他人がどういう感性で街を見つめ、料理を食べているかを知ることは楽しいし、そうやって見聞を広める時間はアッと言う間に過ぎていくものである。

女性ならではの繊細な感性で綴られている本書は、男性読者こそ、手にとって読んでみて欲しい。

新たな視点を獲得することにもつながり、ベトナムの街や料理を【複眼的に】味わえるようになると思う。

二大都市の比較を通じ、ベトナムを【立体的に】描く

本書では、徹頭徹尾、【ハノイとホーチミンの比較】というテーマを貫くコンセプトで構成されている。

日本の都市を引き合いに出すと、京都(ハノイ)、大阪(ホーチミン)ほど対極的な関係にあるこの二都市を対比することは、なかなかウマい方法を取ったものだと感心した。ハノイのこと、ホーチミンのことをバラバラに書いた「ベトナム本」は多数あっても、この二大都市を関連づけて書かれたものとなると、まだ少数派だと思う。

ハノイの個性が、ホーチミンの個性を浮き彫りにし、その逆の効果も得られているように感じた。

よく「京都は上品で、大阪は下品」という言われ方をするが、それが正しいかどうかは別として、【対比】をすると、人間、理解が深まった気がするものである。

ちょっと残念かなぁと思ったポイント

ハノイとホーチミンに集中してページ数を投入するコンセプトを採用したことで、他都市についてのグルメ情報が、ごっそり抜けている

本書でも、ハイフン発祥のバインダークア(Banh Da Cua)など、一部は「他都市グルメ」が紹介されているけれど、どうせなら、ハノイやホーチミンのレストランではなく、「発祥の地」ハイフンの一番オススメなレストランを紹介して欲しかった

ハノイとホーチミンを主軸とするコンテンツ集めは大変な作業だったとは思うが、一部、無理くりページ数を増やすために、ネタ切れ感を感じるような料理のセレクトを感じたのは、アジ吉だけだろうか。

ハノイとホーチミンに絞るコンセプトそのものは素晴らしいので、せめて、独立した「コラム」としてでも良いので、地方都市の隠れた「逸品」と、その「発祥の地」におけるオススメのレストランを取り上げてくれたら、本書購入の満足度はより上がったと思う。

とは言えど、「発祥の地」におけるオススメのレストランについては、Google検索で簡単に情報入手できるご時世なので、さほど大きな減点ポイントにはならないだろう。

まとめ:1,400円という【お値段以上】のコンテンツ

お値段1,400円(税別)。

ベトナム物価的に考えると相当いいレストランで、腹一杯食べないと、ここまでしないだろう。

それでも本書は、収録されている情報の質や量を考えると、この値段でも【買い】だと感じた。

  • 全ページ、フルカラー。美しい写真が、てんこもり。本書を読んだ後は、グルメ目的だけではなく、「是非ともカメラを持ってベトナムへ行こう」と感化された。
  • ベトナム旅行中、どれだけ頑張っても【一日5食】が精一杯。料理ジャンルから検索できる目次構成の本書は、滞在中、【アタリの一軒】に出会える可能性をグーンと高めてくれる存在であるといえる。
  • 料理家のトミザワさん、写真家の西澤さんによる共著となっているが、お二人ともウン年間に渡るベトナム生活歴があり、短期旅行者の視点では気づけない、季節感、日常感が描写されている。また、料理家ならではの「味覚」、写真家ならではの「視覚」を拝借してベトナム旅行気分が味わえるのも、本書の魅力。

綺麗な写真の掲載された本なので、旅先に持っていくと、汗をかいて汚れてしまったり、破れたりするのがもったいない。

自宅での観賞用に本棚で保管しておき、家庭用複合機でコピーをして、【食べたい料理】のページだけホチキスで閉じて、ベトナムへ持参するという利用方法もアリかも知れない。

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あるいは、タブレットを所有される方であれば、Kindle版を購入するのもカシコイ方法だと思う。

(おしまい)

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Ajikichi

「美味しくなければ旅じゃない」が口癖。旨いものを求め、約三十か国を食べ歩く中で、台湾・ベトナムが誇る「感動的食文化」との運命的出会いを果たす。毎年、十回ほど「外食」と称して渡航。 専門は台湾とベトナムだが、「副業」として、東南アジア各地も行脚。美味しいもの、おもしろいもの探しには、余念も妥協もない。

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