台湾とベトナムのグルメ紀行文|アジアの放浪的旅行記

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【寝台バスでゆく】ダラットからホーチミンへ、旅情たっぷりの七時間ルート

投稿日:2018年8月6日 更新日:

はじめに:あえて「不便な」バス移動ルートを受け入れることで、得られるものがある

ホーチミン・ダラット間は、飛行機利用だと、わずか50分たらず。

しかも、LCC網の発達に助けられ、片道四千円程度という高コスパぶり

格安の飛行機ルートがあるけれど……

格安の飛行機ルートがあるけれど……

早い・安いとなれば、飛行機を使っても良さそうだが、あえて「不便な」バス移動(片道1,000円、7時間)を選び、そこから得られる、人々との触れ合い、あるいは刺激的経験を求めるという方もいるだろう。本記事は、そんな旅人への情報発信である。

なお、本記事は、ダラット発・ホーチミン着のバス乗車体験記となっている。

逆ルート(ホーチミン発・ダラット着)について知りたいという方は、以下の記事を参照いただければ幸いである。

バスの外に出ると……
ベトナム人に混じって、1,000円のローカル寝台バスに乗車。ホーチミンからダラットの七時間ドライブは、意外と快適だった?かな

目次1 はじめに:本記事でご紹介するバスルートについて2 「七時間のバス旅」出発前に、コーヒー飲んで、心の準備。スタンバイ3 外国人観光客が一人もいない、超ローカルなバス停。ダラット行きの寝台バスに乗車4 バスを一歩出ると「常夏の避暑地」だ ...

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【ダラットからホーチミンへの寝台バス】体験レポート

ダラット出発の朝。

「変わりやすい」と評される山の天気だが、最終日も晴天に恵まれた。

晴れわたる朝

晴れわたる朝

ダラットからホーチミンへは、バスで七時間の「長旅」。

ホテルは今日で引き払うが、まだその前に、朝食へありつく「権利」が残っている。

実を言うと、朝食は午前7時から提供というルールだったが、バスの出発時刻上、どうしても間に合わない。「ソコヲナントカ……」とゴネて&ネゴって、特別にOKしてもらった

ここのホテル、ドミトリータイプの部屋は、一泊5ドルだった。

快適だったドミトリー部屋

快適だったドミトリー部屋

5ドルという料金には、「無料の朝食」が含まれている。信じられないコスパである。

ベトナムの中でも、特に物価の安いダラットという場所の素晴らしさでもある。

朝ご飯で腹ごしらえ

朝早かったせいか、朝食のテラスに「先客」はおらず、貸切状態。

朝食テラス

朝食テラス

昨日まではベトナムの連休にあたり、このテラスが、まるで「芋洗い状態」だったことが嘘のようである。

日替わりの朝食、最終日は「マカロニと鶏肉団子のスープ」

マカロニと鶏肉団子のスープ

マカロニと鶏肉団子のスープ

皿にスープを注いでくれたのは、ホテルの女将、通称「ドル子さん」

ホーチミンへは、寝台バスで帰るんでしょ。気をつけてね
店員

客へ対しても、わりと、ズバズバ自分の意見を言うタイプの女性なので、最終日の朝、不意に優しい言葉をかけられたときは、戸惑った。

ちょっとした調整ごとの交渉を持ちかけても、スキあらば「課金」しようとする強欲っぷりは、まさに、「目にドルマークが浮かんでいる」という表現がぴったりで、アジ吉は「ドル子さん」とのネーミングを(心の中で)使っていたのだが、実はイイ人だったのかも知れない。

ごくわずかではあるが、小金を落としていこうという気になって、「サイゴンビール」を購入。

サイゴンビール

サイゴンビール

一缶たった20,000ドン(約百円)、日本の自販機で、ジュース一本を買うのと変わらない。

送迎ミニバスに乗って、バスターミナルへ

スープとサイゴンビールで心も胃袋も満たされたところで、最後の荷造り点検。

ダラット土産に購入した「カメラ」

ダラット土産に購入した「カメラ」

ナイトマーケットで購入した「カメラ」のキーホルダー。手先の器用さは、ベトナムの「国技」とも言えるが、驚くほど精巧に細工されている。

ダラットのバスターミナルは、市街地から少し離れた場所に位置するため、「ミニバス」がホテルまで迎えにきてくれる。

ミニバスに乗せてもらう

ミニバスに乗せてもらう

バスチケットを事前予約する際、宿泊先のホテル名を告げておき、乗車日にピックアップしてもらう仕組みになっている。「坂道まみれ」のダラットでは、ミニバスに乗せてもらえるありがたみが、身にしみる

ミニバス車内は、「中国雑技団」のように大勢が乗り込むので、かなり窮屈ではあるが、バスターミナルまでは十分ほどで到着するので、気にならない。

バスターミナル

バスターミナル

バスターミナルからは、多数のバスが発着しているが、バスチケットに「ナンバープレート」が印字されているので、迷う心配はない。

バスの車体は、比較的新しい感じがする。

寝台バスの車体 アングル1

寝台バスの車体 アングル1

寝台バスの車体 アングル2

寝台バスの車体 アングル2

バングラデシュやネパールを旅すると、びっくりするほど旧型のバスが「現役選手」として頑張っているが、その分、ベトナムの交通インフラはまだマシで、近年急ピッチで改善されつつあることを感じる。

寝台バスの車内環境

バス車内は、土足厳禁

ビニール袋を手渡されるので、それに靴を入れた上で、乗車するようにルールが決まっている。同じアジアでも、家に土足であがるフィリピンのような国もあり、各国事情ばらばらで興味は尽きない。

車内の様子(上段ベッドから)

車内の様子(上段ベッドから)

普通のバス車体に、二段ベッドを無理矢理フィットさせた設計であるため、天井が低い。上半身を起こしているような空間的ゆとりはなく、基本、移動中は寝ておけということだろう。

「閉所恐怖症」の人にはアウトかもしれない狭い車内だが、小柄なベトナム人はまったく平気らしい。

きっぷの点検中

きっぷの点検中

人員点呼を兼ねて、きっぷの点検にあたる車掌さん。

(ベトナムにしては)意外にも、定刻08:00ぴったりに発車。エアコンの効いた車内で寝台に寝そべり、ダラットで購入したレーズンの「おつまみ」をかじる。

レーズンの「おつまみ」

レーズンの「おつまみ」

いざ出発の準備が整うと、一抹の寂しさがこみ上げてくる。涼しく快適だったダラットを離れ、蒸し暑いホーチミンへ戻ることが、急に現実味を伴って感じられたからである。

平日のためか、寝台バスは、交通渋滞に巻き込まれることなく、なにより、運転手が優しい運転をしてくれるので、快適そのもの。

横の寝台には、熟睡する子ども。

熟睡中

熟睡中

ダラットでの楽しい思い出を夢見ているのだろうか。

サービスエリアでの昼食休憩

ちょうど中間地点ほどで、昼食休憩。

バスはサービスエリアで停車。

昼食休憩

昼食休憩

駐車スペースには、バス会社「THANH BUOI」の紅白カラーが鮮やかな車体がズラリと並ぶ。ナンバープレートを失念すれば、もう二度と自分のバスへ戻ってこれなさそうな【神経衰弱的】危うさを感じる。

「ド」がつくローカル級のフードコートは、長時間のバス移動で疲れた体を休め、食事を楽しむベトナム人客で満員御礼。

サービスエリアのフードコート

サービスエリアのフードコート

見渡す限りベトナム人で、外国人らしき客はほとんど見当たらなかった。みんな、飛行機を使うのかも知れない。

フードコートは、好きな料理の小皿を、セルフサービスで取りに行く方式

セルフサービスで小皿をとる

セルフサービスで小皿をとる

まるで、「自助餐」と呼ばれる、台湾のセルフサービス形式の食堂とそっくりである。

"You follow me!"

ベトナムのこんな田舎町で英語が聞こえてきたので驚いて振り向くと、キッチンのおばさんが注文をこっちで受けると言う仕草をしている。みんなニッコリ。ベトナムは、やっぱり親切な人が多い。

フレンドリーな店員さん

フレンドリーな店員さん

「バイキングコーナー」で取り集めた小皿を持っていき、そこで清算してもらう。

ニュースで報道される外国人犯罪事件のイメージもあり、日本では、ベトナムのことを良く思わぬ人が増えているかも知れない。たしかに、日本と比べて民度やマナーはまだまだ発展途上だが、心の暖かさ、豊かさでは、日本人よりも上なベトナム人が多い

鶏肉、ゆで卵とアゲ、空芯菜とニンニクの炒め物をライスに乗っけたものを三点注文して四万五千ドン。これに、333ビールを一缶(一万五千ドン)追加注文して、合計たったの六万ドン(約300円)

333ビール

333ビール

うなる安さ。ホーチミンの六割くらいの物価だ。

味も良く、調理したての暖かさがあり、美味しくいただく。

チキン

チキン

ゆで卵とアゲ

ゆで卵とアゲ

空芯菜とニンニクの炒め物

空芯菜とニンニクの炒め物

昼食をおいしくいただき、バスへ戻ってホーチミンへ向かう。

まとめ:去ってから分かる、ダラットの本当の「良さ」

結局、七時間近くかかって、ホーチミンへ到着。

ダラットからホーチミンへ戻ると、気温がうなぎ上り

灼熱のホーチミンへ

灼熱のホーチミンへ

一気に高くなったのは気温だけではない。物価も、急上昇

【ダラットの良さ】が本当に感じられるのは、皮肉なことにも、ダラット滞在中ではなく、ダラットを去ってからなのだと思った。

(おしまい)

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Ajikichi

「美味しくなければ旅じゃない」が口癖。旨いものを求め、約三十か国を食べ歩く中で、台湾・ベトナムが誇る「感動的食文化」との運命的出会いを果たす。毎年、十回ほど「外食」と称して渡航。 専門は台湾とベトナムだが、「副業」として、東南アジア各地も行脚。美味しいもの、おもしろいもの探しには、余念も妥協もない。

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