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泣く子も黙る「夏の台湾」がやって来る
南国台湾にも「真夏」はある。今年も、その時期がやって来た。
日中は、外を出歩くだけでも罰ゲームに近い大変さがある。冷房の効いたコンビニのイートインで座席争奪戦の激しさが増す様子は、台湾の「夏の風物詩」とも言える。

朝の台北



台湾の暑さについて愚痴っていると、友人(台湾人)が「オアシス」へ案内してくれると言い出した。
スタスタ歩く友人のあとを追うように、行く先も告げられないまま、とりあえず、ついてゆくしかないアジ吉。

西門から「オアシス」への道
まだ「オアシス」に着いたわけではないが、木陰が多く、気持ちのよいエリアである。
西門から徒歩十五分ほどで、レンガ製の外壁が見えてきた。

レンガ製の外壁
この中には、いったい何があるというのだろう。
壁に貼られていた掲示物を見て、ここが「台北植物園」であることを知った。
台北植物園
すっかりペンキの禿げ上がった回転式ゲートをクルっと通り抜けて、いざ「入場」。

回転式ゲート
植物園には複数の出入り口があるので、Google Map検索をして、自分が一番アクセスしやすい場所から入れば大丈夫。
以下では、8つの小タイトルに分けて「台北植物園」をご紹介。
園内図と注意事項
入場すると、園内図と注意事項についての掲示物が目に入る。ねんのため、一読しておこう。

「台北植物園」の園内図
園内図を見ると、かなり広々とした敷地であることが分かる。ゆっくり歩けば、一時間は余裕で流れる。そういう規模感。
園内での禁止事項についても張り紙があるけれど、ごく一般的な事項ばかり。特別きびしいルールがある訳でもなく、どこにでもある「普通の」公園といったかんじ。

「禁止事項」張り紙
一部エリアには「開放時間」の設定も
植物園は朝5:30くらいには開いており、散歩をしに来る地元っ子でにぎわっている。
一部エリアには「開放時間」が設定されており、たとえ開園時間帯であろうと、朝8:30以降まで待たないと入れない規則となっている。そういったエリアは、全体のごく一部に過ぎない。

「開放時間」を知らせる看板
アジ吉の訪問タイミングは「開放時間」外であったが、これらのエリアに入れなくても、台北植物園は十分にエンジョイできた。「開放時間」前に訪問している市民も大勢いるので、あまり気にしなくても良いと思う。
「最高クオリティ」の木陰、ここにあり
園内を歩き始めて三分で、友人(台湾人)がここを「オアシス」呼ばわりするに、十分な理由があると分かった。
太陽がカンカン照りシーズンとなる台湾では、木陰は「純金」ほど価値のある存在にも感じられるが、ここは本当の「オアシス」。あっちも、そっちも、おしみなく木陰まみれ。しかも十分に「濃さ」のある木陰で、中途半端に日差しが入って来ることはない。

園内散歩 1
木々の並び方が絶妙で、地面に、ほぼスキマなく木陰を作ってくれる。
日差しに照らされる心配をせずに歩ける喜びをかみしめながら、快適ウォーキング可能だ。

園内散歩 2
ここが南国であることを忘れそうになりそうな清涼感がたまらない。

園内散歩 3
多くの台北人にとって「お気に入りスポット」となっているようで、平日の朝とは思えないほど、地元っ子たちが活発に散歩している。
「健康増進中なう」の地元っ子たち
月曜日の朝六時台というのに、公園は大勢の市民でにぎわう。

「太極拳」なう 1
太極拳に取り組む人々の姿も見られ、参加してみたい気持ちになったが、あのゆっくりした動きはマネできそうにもない。
頑張ってみたところで、翌日以降、筋肉痛になるのがミエミエだったので参加断念したアジ吉。

「太極拳」なう 2
台湾の人々は、本当、「健康づくり」に熱心。

「健康づくり」なう
日本の公園を散歩しても、これだけ多くの人が早朝から集まっているだろうか。
珍植物たちを愛でる
「植物園」へ来たからには、植物を見ることも、楽しみの一つになるだろう。

不思議な植物 1
草むらを覗き込むと、見たこともないような植物たちと出会えた。
残念ながら、無知なアジ吉には、それらの名前が何というかは知る由もなかったのだが……

不思議な植物 2
珍しい植物は、雑草に混じってヒッソリ生息していることもあるが、地元の台湾っ子たちが、スマホやカメラを向けてカシャカシャいわせているので、彼ら彼女らの行動を注視すれば、すぐに見つかる。
小動物たちを愛でる
植物だけではなく、小動物とちらほら遭遇できるのも、ここの植物園の魅力だ。
頭の一部が赤い鳥は、びっくりするほど人懐っこく、カメラを向けると、レンズに当たるほど近づいてきた。

小鳥 1
まだ赤ちゃんのような、生まれたてホヤホヤ感の残った鳥も。

小鳥 2
植物園を流れる川には、たくさんの魚が。

お魚
ここが大都市・台北のド真ん中にあるとは、とうてい信じられないほどの癒し空間であることに、間違いない。
写真愛好家たちを魅了してやまない蓮池
公園の中へ進んで行くと、やがて大きな「蓮の池」と対面する。

大きな「蓮の池」 1

大きな「蓮の池」 2
蓮の花が満開になっており、早朝にもかかわらず、びっくりするほど多くの写真愛好家が、「マイ作品」の完成を目指し、熱心にシャッターを切る様子が目に飛び込んできた。

写真愛好家 1
中には、アマチュアかプロか分からないようなゴッツイ機材を、ブイブイいわせている台湾っ子も。

写真愛好家 2

写真愛好家 3
台湾っ子カメラマンに混じって、アジ吉も撮影にトライ。

蓮の花を撮ってみた 1

蓮の花を撮ってみた 2
虫を取り入れて撮影するのも、楽しい。

蓮の花を撮ってみた 3
……とまぁ、台北市内にしては、自然感を大満喫でき、インスタ映えする写真も多数撮影可能な素晴らしいスポットに出会うことができた。
連れてきてくれた友人には感謝。
アクセス情報
「台北植物園」へは、MRT小南門駅が最寄りで、徒歩三分だ。

アクセス(小南門駅からの場合)
近くには、地元っ子で大賑わいの、人気朝食店「徳芳早餐店」があるので、植物園とセットにして訪問したら、良い旅の思い出ができるだろう。
また、「台北植物園」はMRT西門駅からでも、徒歩アクセス可能(十五分くらい)。

アクセス(西門駅からの場合)
名称 | 台北植物園 |
住所 | 台北市中正区南海路53号 |
まとめ
これから暑いシーズンが続く台湾。
暑さに疲れたら、「台北植物園」へやって来て、木陰でゆっくり癒されてみるのも「アリ」の選択肢だと思う。
入場無料である点や、台北の人気観光地「西門」からアクセス良好である点も見逃せない、注目の穴場観光スポットだ。