目次
- 1 台湾・北投(ベイトウ)|公私クサクサ、ちょっとした「傷心旅行」としてスタートした、ひとり温泉旅
- 2 台湾・北投(ベイトウ)|「漢奇肉羹店」で全三種類の麺にトライ。すべてが「ナンバーワン」になる安定の美味しさだった
- 3 台湾・北投(ベイトウ)|「北投図書館」のスタバなみにオシャレな建築を見学がてら、館内でしばし休憩
- 4 台湾・北投(ベイトウ)|「呉家牛肉麺」では、絶品のおつまみに感動。停滞した台湾ビール文化に風穴を開ける一品かも
- 5 台湾・北投(ベイトウ)|「志明牛肉拉麺」で楽しむ赤・白、二種類の牛肉麺。「台北市牛肉麺コンテスト」で三位入賞のお手並み拝見
- 6 台湾・北投(ベイトウ)|「北投夜市」の落ち着いた雰囲気を楽しむウォーキングで、一日を締めくくる
- 7 台湾・北投(ベイトウ)|個室風呂という「マイ温泉」付きのホテルへチェックイン。極上ステイ、はじまる
- 8 【余談】翌朝のビュッフェスタイルバイキングで感じた「ものたりなさ」
- 9 (おまけ)台北から日帰り可能な、その他の穴場グルメスポット
台湾・北投(ベイトウ)|公私クサクサ、ちょっとした「傷心旅行」としてスタートした、ひとり温泉旅
ここ半年、公私ともに、悲しくなったり、クサクサしたりするイベントが続いてきたけれど、三月に入って、ひとくぎりついた。
そんな中での、ちょっとした「傷心旅行」とも言える、台湾旅行。
いつものように、食べ歩きもエンジョイしつつも、プラスαとして、自分へのご褒美的な何かがあっても罰は当たるまい。
個室風呂という「マイ温泉」がついた、ちょっぴり高級なホテルとか、どうだろうか。
インターネットで調べると、一泊一万円ちょっとの予算でも「マイ温泉」つき個室が見つかる。
そういう夢あるリゾート温泉地こそ、これから向かおうとしている、北投である。

MRTに乗って向かうは北投

台湾のMRTでは、ほとんどの駅に転落防止ゲートが設置済み。車両も新しく、大変快適
台湾・北投(ベイトウ)|「漢奇肉羹店」で全三種類の麺にトライ。すべてが「ナンバーワン」になる安定の美味しさだった
腹が減っては、戦はできぬ。
「マイ温泉」はあとで見つけるとして、まずは「旨いもの」にありつきたい。
北投駅から歩いて三分。
なにやら、人だかりのできるお店が見えるではないか。
人だかりに隠れるようにして、かろうじて見える看板には「漢奇肉羹店」との店名。
まさかの、いきなり「レアポケモン」ゲットなるのか?

北投駅から「漢奇肉羹店」へは一本道で、迷うこともないだろう

この混雑ぶりは、かなり期待できそう

注文を取るのは二列に分かれている。店内飲食の「内用」と、お持ち帰りの「外帯」だ
とは言え、一時間ならんでも、自分の番がやってこなさそうな長蛇の列。
心が折れかけたところ、この行列は、二列に分かれているのに気づいた。
そうだった。
台湾では「客の飲食スタイル」に応じて、並ぶ行列が異なっているのが一般的。
- 内用(ネイヨン) 店内での飲食
- 外帯(ワイタイ) お持ち帰り
アジ吉は混雑している「外帯」のほうに並んでいたので、いそいでレーン変更、比較的すいている「内用」の最後尾へ。

「人手不足でいそがしいから、ちょっと辛抱してね」という意味だろうか

店頭では「揚げ豆腐」のようなものが調理されている
「内用」のほうは、思ったよりも早く、自分の番がまわってきた。
十五分ほど待つと、店内へ通してもらえた。

店内から。前に見えるのは「外帯」の行列

並んでいるときから、ちらほら見て気になっていた、「揚げ豆腐」のようなものを注文

漬け物風の「タケノコ」
まずは「おつまみ」として、二品を注文。
熱々サクサクの「揚げ豆腐」と、冷え冷えシャキシャキの「タケノコ」。
このペアで注文したのは大正解だった。
温度や歯ごたえの対比がベストフィット。それぞれを単独で味わったとしても美味しいだろうが、一緒に食べた美味しさは、倍以上である。
ただ、唯一にして最大の不幸は、この店ではビールが販売されていないことだ。
台湾ではビール文化が浸透しておらず、どこの店に行っても、飲めないことが多い。どうしても欲しい人だけ、コンビニで買って、持ち込むという、お寒いかぎりのビール事情だ。

米粉(ミーフェン)、ビーフンのこと。白くて弾力のある麺

冬粉(ドンフェン)、春雨のこと。透明で、チュルチュル「のどごし」抜群の麺
麺料理、二種類を注文、似ているようで別物の二品だ。
- 米粉(ミーフェン) ビーフンのこと。白くて弾力のある麺
- 冬粉(ドンフェン) 春雨のこと。透明で、チュルチュル「のどごし」抜群の麺
それぞれの具にもなっている「肉羹(ロウゲン)」は、店の看板メニューで、豚のひき肉と、魚のすり身をこねて団子にしたもの。
豚肉のプリプリした軟らかさに、なにやら、若干ザラザラとした舌触りを感じる。これこそ、魚のすり身だ。
この、豚肉と魚肉の組合せは、素晴らしいアイデア。
魚の生臭さを豚肉がつつみ隠し、豚肉の脂っこさを魚肉が打ち消している。肉と肉を組み合わせて、より「ハイスペック」の肉をつくり出す発想は、お見事。
このレシピを考え出した人は、食材の天才だと思う。

相席した淑女の注文した「麺」が美味しそうで、ジッと見ていたら…
ところで、相席の淑女が注文した「麺」が大変美味しそうであった。
ここ「漢奇肉羹店」には、三種類の麺がある。
麺、米粉、冬粉。
「米粉」と「冬粉」にトライしたアジ吉は、「麺」のみ、試してなかったのである。
彼女の手元にある「麺」を、アジ吉、よっぽどめぼしそうにジーッと眺めていたらしく、彼女が声をかけてくれた。






こちらが「麺」
そうやって一口もらった「麺」も、大変な美味。太さのある麺は、見かけからは想像もできない軽やかな食感が印象的。
ただ、個人的には、この店は全メニューがナンバーワンだと思う。
どれを注文しても失敗ナシ、安定の実力である。
店名 | 漢奇肉羹店 |
住所 | 台北北投區光明路48号 |
台湾・北投(ベイトウ)|「北投図書館」のスタバなみにオシャレな建築を見学がてら、館内でしばし休憩
「食モード」で、脚を休ませながら、食を楽しめる。
「歩モード」で、胃袋を休ませながら、脚で楽しめる。
交互に「モード」を切り替えることにより、疲れ知らずで、ずっと楽しめる「極上の横着」こそ、「食べ歩き」という旅スタイルである。
人類の歴史が始まってから、一般庶民でも旅が楽しめるようになったのは、機械の発明によって、人々が重労働から解放された、ここ数百年の話。
三万円あればお釣りが出るくらいの予算で、外国で「食べ歩き」ができるようになったのは、インターネットやLCCの誕生によって、旅費コストが格段に下がった、ここ十年くらいの話。
そう考えると、「台湾食べ歩き」というのは、かなり新しい娯楽だろう。

なんて思いながら歩いてやってきたのは、その斬新なデザインで、温泉地「北投」の一大スポットにもなった「北投図書館」だ。

このおシャンティな建物は、実は図書館。観光客も立ち止まって写真におさめる「北投図書館」

図書館前の池に咲いていた花

館内には吹き抜けがあり、非常に開放的

階段状のスペースで、読書したり、パソコンを使ったり、思い思いの過ごし方ができる
まるでスターバックスと見まごうほどの、おしゃれな館内。
日本の感覚からすると、とても、これが公立図書館だなんて信じられない。
(スターバックスと)違っていたのは、その訪問者の層。
スタイリッシュなMacBookを持ち歩いた、いかにもエリート風のビジネスマンだけではなく、館内には、老眼鏡をかけてインターネットで調べ物をする初老の婦人、学校の宿題をやる為に友達とやって来ている中学生、絵本を読みながら談笑する親子と、実に様々だ。

緑あふれる景色に溶け込むような、図書館のウッドテラス
図書館内は満席状態。
「室内が満員なら、屋外は……」と思って、ウッドテラスに出てみても、そこも、ほとんど満席状態。
ウッドテラスの端っこに、かろうじて一人腰掛られるスペースがあったので、そこへ腰掛けて、しばし休憩。
図書館での休憩時間に、体力を回復させながら、「食べ歩き」次なるターゲットを設定することもできた。
台湾・北投(ベイトウ)|「呉家牛肉麺」では、絶品のおつまみに感動。停滞した台湾ビール文化に風穴を開ける一品かも
図書館で休みながら、食べ歩きの本を読んでいて、面白い記事があった。
かなり有名な牛肉麺専門店だが、そこの牛肉麺ではなく、「おつまみ」がイチオシだとか。しかも、ビール文化の普及が著しく停滞している台湾にあって、店頭でビールが販売されているという嬉しい一軒。
これは、なにがなんでも行ってみるしかないと思って、ここへやって来た。
その店名を「呉家牛肉麺」という。

「呉家牛肉麺」へ

まるで「機関銃」のように、客からのオーダーが飛び交い、「戦場」さながらのキッチン

まだ夕食のピーク時間前にして、相席すら入店困難の「満員御礼状態」
あえてピーク時間帯を外して、午後五時くらいに行ったのに、もう空きテーブルがない。
相席ですら、入店困難。
奇跡的に空きイスをひとつだけ発見して、荷物を置いてキープ。

レジまで注文を告げにいくと、牛肉麺をオーダーしないことに驚かれた
スタッフの客対応キャパシティに余裕があれば、近くをとおりがかった店員さんに注文を告げることはできるが、この店に関しては、まず、店員さんをつかまえて注文することは不可能。
レジへ行って、直接、注文するしかない。
レジ横の、巨大な冷蔵庫を除くと、あるある、台湾ビールが。
嬉々として缶ビールを一本とりだし、そのままレジへ。




店員のレジねーさんが、「ちょっと信じられない」といわんばかりの表情をしている。


目をまん丸くして、すごい迫力でせまってくるレジねーさん。
「呉家牛肉麺」ブランドに、よほど自信がある様子だ。もう少しで、レジねーさんの説得力に負けてオーダーしそうになったが、いま、ここで牛肉麺を注文するわけにはいかない理由が、アジ吉にはあった。
すぐお隣の「志明牛肉拉麺」に、コンテストで入賞したこともある、もっと旨い牛肉麺があると、食べ歩きの本に書いてあったのだ。もちろん、そんなことをウッカリ、いけしゃあしゃあと口にしようものなら、レジねーさんに何と言われるか分かったもんじゃない。
とにかく、沈黙を通して、「総合小菜」オンリーで注文を無事完了。

酒の肴になる小料理が一皿にセットされた「総合小菜」
「総合小菜」をテーブルへ届けにきてくれたのは、レジねーさん。
ゆで卵、豚肉、昆布、豆、鶏肉、ネギが、ボリュームたっぷり、きれいに盛りつけられている。
缶ビールをプシュッと開けて、お箸でパクパクつまんで、いただく。もう幸せすぎて、その場で気を失ってしまいそうだった。このクオリティで、お値段、一皿四百円もしない。日本の居酒屋でも、同じメニューを提供してくれたら、毎日でも通い詰めたい。

完食後、あやうく、台湾ビールと「総合小菜」を、もういっかい注文しかけたところだが、まだまだ満腹になるわけにはいかない。次の「アポ」が入っているので。
店名 | 呉家牛肉麺 |
住所 | 台北市北投區中央北路一段228巷3号 |
台湾・北投(ベイトウ)|「志明牛肉拉麺」で楽しむ赤・白、二種類の牛肉麺。「台北市牛肉麺コンテスト」で三位入賞のお手並み拝見
さきほど、レジねーのオファーを断って牛肉麺を注文しなかった理由でもある、すぐ真横の「志明牛肉拉麺」へやってきた。
看板には「北投名店」とあり、北投では知らない人がいないのだろうか?
いや、北投どころか、「台北市牛肉麺コンテスト」で三位に入賞した、輝かしい経歴を誇る一軒。これは、かなり期待できそう。

「呉家牛肉麺」のすぐ隣にある、「志明牛肉拉麺」へ
この店には、白の牛肉麺(清燉牛肉麺)、赤の牛肉麺(紅焼牛肉麵)の二種類がある。
白がいい、赤がいい、あるいは、どっちも捨て難い。
インターネット上のブログや、食べ歩きの本では、「赤 vs. 白」対決にかんして様々に意見の分かれるどころであり、どっちが美味しいか確かめるためには、両方注文するしかない、というのが、アジ吉なりにたどりついた「結論」であった。
今日は、すでに麺料理をたらふくハシゴしており、ここで二杯オーダーするのはリスキーでもあったが、絶対両方食べたいという気持ちが揺らぐことはなかった。

白の牛肉麺、「清燉牛肉麺」

赤の牛肉麺、「紅焼牛肉麵」

日本のラーメン屋さんみたいに、「高菜」っぽいものが置かれている
「白の牛肉麺」には、細切れにブッた切った、八つの肉片が。弾力があってコリコリする歯ごたえがたまらない。絶妙なバランスで脂身が残されており、かつ、「サイコロステーキ」のような一口サイズなので、いくらでもパクパク食べられてしまう。スープは、透明感ある、あっさり風味。
「赤の牛肉麺」には、大きくブッた切った四つの肉片。さきほどの「白」とは対象的に、こちらは崩壊寸前まで柔らかく煮込まれており、歯ごたえはない。牛肉エキスが豊富にふくまれたスープはコクたっぷりだが、「白」同様、あっさり仕上げられているあたり、この店のスタイルに一貫性を感じる。
両方食べられるか不安だったが、わりかし簡単にペロッと平らげてしまった。
個人的には、「白」に一票入れたい。
これは「赤 vs. 白」対決ではない。どっちも対等に美味しいので、あくまでも、「好みの問題」だとおもう。ちなみに、アジ吉が「白」を気に入ったポイントは、肉片のコリコリ具合と、麺のモチモチ感の「食感コントラスト」が楽しめるところだった。人によっては、「赤」の方が気にいるだろう。
ちなみに、テーブルの上には、「高菜」みたいな、ほどよい酸味のある菜が置かれており、セルフサービスで取って、牛肉麺の味を調整することができる。これも美味しかった。
店名 | 志明牛肉拉麺 |
住所 | 台北北投區中央北路一段228巷3号 |
営業時間 | 11:00~0:00 |
台湾・北投(ベイトウ)|「北投夜市」の落ち着いた雰囲気を楽しむウォーキングで、一日を締めくくる
多分そうだろうとは思っていたが、北投にも夜市があるという。
北投駅の駅員さんに聞いたら、「あっちだ」と指さされる。
その方向に歩き、かつ、夜市に向かうと思われる「人の流れ」に導かれるようにして、ようやく見つかった「夜市」は、マイ歴代ナンバーワンに認定しても良いほど、ローカル感の強いものだった。
士林夜市のような、派手さはないけれど、逆に気分はアガった。

「北投夜市」へ。こじんまりとしているが、地元民でにぎわっている
「台湾の夜市」というと、通路がやたらとせまくて、通り過ぎるのに一苦労するような、人だかりを想像する人が多いのではないか。
ここ北投夜市にかんしては、その心配も不要。
自動車が通れるくらいの道幅があることに加え、人だかりも、さほど過密なものではないためだ。
もし、落ち着きながら、ゆっくり時間をかけて「台湾の夜市」の雰囲気を楽しみたいという場合は、北投夜市というのは悪いチョイスではない。

肉圓(バーワン)を売る屋台
気になるお店もいくつかあったが、今日一日ふりかえると、食べて、食べて、食べた。
麺料理だけでどんぶり四杯、これ以外にも、多数のサイド料理を楽しんだ。
翌日の食べ歩きにそなえ、胃袋コンディションを整えておきたいし、夜市は雰囲気だけを楽しむのにとどめておいた。
一日いろいろなイベントがあったけれど、今日はここまで。
北投市場から徒歩十分の、「マイ温泉」付きホテルへと向かう。
台湾・北投(ベイトウ)|個室風呂という「マイ温泉」付きのホテルへチェックイン。極上ステイ、はじまる
スマホアプリで見つけた、一泊一万円ちょい、「ちょっといい」ホテルへチェックイン。
さほど広くない室内だが、暖色系ライトで温かい雰囲気になっており、心が落ち着く。

ふかふかのキングサイズベッド
部屋の中央には、キングサイズベッドに、フカフカ布団。
まだ、子どもっぽさの残っていた学生時代なら、きっと、布団ダイブしただろうなぁと思う。
だれもいないのを良いことに、けっきょく、ダイブしたけれど。

客室ひとつひとつに「マイ温泉」が付いているゴージャス具合
部屋の奥には、二十四時間いつでも、蛇口をひねれば温泉が出てくる「マイ温泉」。
蛇口を全開にすると、二十分くらいで満タンになる手軽さが良い。温度が冷めたら、全部、いったん湯を捨てて入れ変えたら良いだけなので、滞在中、五回くらいは入浴を楽しんだ。
写真に収めることはできなかったが、共用風呂も素晴らしかった。
露天風呂、サウナ、大風呂、水風呂があり、いずれも衛生管理が行き届いていた。嬉しいことに、温泉のピークシーズン(つまり、冬)外ということもあってか、お客の少ない朝一の時間帯をねらうと、だだっ広い温泉をひとり占め。
ちょっとお金はかかるけれど、これほど贅沢な楽しみ方があったとは、台湾旅行、まだまだ奥が深い。
【余談】翌朝のビュッフェスタイルバイキングで感じた「ものたりなさ」
どちらかというと、いつもは、朝食がつかないような経済的ホテルに泊まることの多い、アジ吉。
午前五時くらいに起床し、ホテルちかくの朝食屋さんで「小吃(シャオチー。サクッと食べられる簡単な台湾料理)」を買い求めてパクパク食べるのが楽しみだ。むしろ、これがしたいから、朝食なしの経済的ホテルを選ぶことになっているのかもしれない。
今回は、「マイ温泉」のある部屋でゆっくりしたいばかりに、朝食つきの「ちょっといい」ホテルに泊まってしまった。

不安半分、期待半分で、ホテル一階の朝食指定場所へ向かう。
ビュッフェスタイルになっており、いろんな種類の料理がある。

「肉じゃが」に近い、豚肉と野菜を煮た料理

てっきり「ミルクティー」と早とちりして、サーバーから注いだら、真っ白な液体がドボドボ出て、びっくり。「冷たい牛乳」だった

魯肉飯(ルーローファン)はセルフサービスで、熱々ごはんにブッかけていただくスタイル

盛りつけ完成図。見栄えがしないのは、アジ吉の盛りつけセンスなさに起因
結論を先に書くと、味付けは、どれも合格ラインではある。
だが、積極的に合格を与えたい気持ちにはなれなかった。
地元で愛されるような朝食屋さんの「小吃」には、一軒一軒のこだわりが感じられる。
大きさ、煮具合、温度、歯触り、舌触り、いろんな要素で、決して明かされることのない、各店ごとの「ヒミツの組合せ」があり、それが、彼らの「小吃」を唯一無二の存在にしている。
その面、ホテルのビュッフェは、こだわりが足りない。
どちらかと言うと、料理を冷まさず、品切れにさせず、盛りつけを崩さずという三点を、ひたすら機械的に集中管理している様子。客を喜ばせるよりは、客に文句を言わせない。そういう味だった。

スイーツやデザートも用意されていた
けっこう愚痴っぽいことも書いたけれど、食後のスイーツとデザートは、ちゃっかりゲット。
台湾のスイーツは、正直、まだ、あまり開拓したことがないので、評価できず。
ただ、日本のスイーツを基準に比べると、ここのホテルのスイーツは、冷たさが足りない、クリームの舌触りになめらかさが足りない、パンケーキにしっとりさが足りないといった改善点がみられ「及第点」といったところ。
今後、台湾のトップレベルとされるスイーツを探しもとめ、自分で味わって、ここでレポートしてみたいとモチベーションづけられる朝食であった。
(おまけ)台北から日帰り可能な、その他の穴場グルメスポット
本記事を楽しんでいただけた方は、きっと、以下記事についても、興味を持っていただけると思う。
いずれも、おどろくほど「穴場」の名グルメぞろいなスポットである。
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