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はじめに:台湾作家・片倉佳史さんのTwitterで知った絵本
ある日、Twitterを開けると、片倉佳史さんのつぶやきが目に飛び込んできた。
それは、一冊の台湾絵本を紹介するものであったが、コンテンツは台湾の地図だという。
「Google画像」で検索してみたら、たしかに、優しい心になれそうな柔らかいタッチで描かれた、台湾各地のイラストが印象的。

「台灣地圖」表紙
幸運にも、ツキイチ台湾旅行の日程が翌週に迫っていたので、訪台時のスキマ時間で「誠品書店」へ立ち寄ることに決めたのであった。
本記事では、購入後、手にとって読んでみた感想をご紹介し、一人でも多くの台湾ファンの方が、この素晴らしい絵本と出会えるキッカケを作りたいと思う。
絵本『台灣地圖』をご紹介
インターネットの既存ページでは、この絵本についての魅力が十分に伝わらないので、一歩ふみこんで、コンテンツをご紹介したい。
電子版ならインターネットで購入可能(楽天Kobo電子書籍ストア)であり、専用アプリをダウンロードすることによって、パソコン・スマホ・タブレットのいずれでも、今スグ閲覧可能。
書籍版(通常の紙版)については、訪台時に、現地で購入することが一番確実。「誠品書店」などの大型書店、あるいは、空港の土産ショップに置いてる場合もあるので、現地で要チェック。
ご参考)「誠品書店」にてクレカ払いの場合、1,036円(350元、2018年9月の円レート)
台湾各地の特徴をよくとらえたイラスト
よくよく考えると【1ページに1都市のイラストを描く】なんて、どだい無理な発想にも思える。
素人視点だが、普通に書いたら「ウォーリーを探せ」のようにゴチャゴチャしたデザインになってしまうし、第一、紙面スペース的におさまらない気もする。
本書では、各都市の特徴をうまく切り抜き、デフォルメで表現することによって、「ディテール感」を損なうことなく、かつ、非常にスッキリとした表現で、各都市を描くことに成功している。

「台北」のページ
台北市の例だと、故宮博物館や台北101といった「定番」はもちろん、衛兵交代や猫空ゴンドラといった、ややマニアックな要素も描かれており、ジッと眺めていても飽きがこない。
この素晴らしい世界観が、台湾全土について、楽しめるようになった一冊である。
ディテールが素朴なタッチで描かれて嬉しい
台湾旅行中、誰しもが目にするような光景は、手抜きせず、きっちり描かれている。
本書を眺めながら、台湾各地での思い出とリンクさせる時間は楽しい。

「圓山大飯店」

台湾のお祭りでは必須の「神将」

「彰化扇形車庫」
大人が購入しても、十分に楽しめるコンテンツ(むしろ、日本の台湾ファン向けの一冊と言っても良い?)。
しばらく台湾へ行く時間が作れないときでも、本書を手にとることで、台湾の楽しさを思い出すことができるし、訪れたことのない都市のページを眺めて「想像力」で旅するのも楽しい時間の過ごし方だ。
台湾全土が網羅されたコンテンツ
章立ては、以下のようになっており、台湾全土がぎっしり網羅されていることが分かる。
購入前は、台北や高雄といった「有名都市」だけに端折られているものと思い込んでいただけに、ビックリした。
- 台北市
- 新北市、基隆市
- 桃園
- 苗栗
- 台中
- 彰化
- 南投
- 雲林
- 嘉義
- 台南
- 高雄
- 屏東
- 宜蘭
- 花蓮
- 台東
- 澎湖
- 金門
- 連江(馬祖)
- 台湾の果物産地
中でも、嬉しかったのは、台湾最後の秘境とされる「馬祖」も、きっちり紹介されていたこと。

台湾最後の秘境「馬祖」も含まれていた
手前味噌になるが、馬祖列島の旅行記は随時、記事として本ブログに追加しているので、そちらもチェックいただけると大変嬉しい。
まとめ:出版社、価格情報など
ちなみに、作者の陳又凌さんは、2015年にボローニャ国際イラストレーション賞受賞されている、気鋭の絵本作家。
出版社や価格情報などを、以下に掲載するので参考にしていただければと思う。
書名 | 台灣地圖 |
作者 | 陳又凌 |
出版社 | 聯經出版 |
定価 | 350元 |
電子版ならインターネットで購入可能(楽天Kobo電子書籍ストア)であり、専用アプリをダウンロードすることによって、パソコン・スマホ・タブレットのいずれでも、今スグ閲覧可能。
書籍版(通常の紙版)については、訪台時に、現地で購入することが一番確実。「誠品書店」などの大型書店、あるいは、空港の土産ショップに置いてる場合もあるので、現地で要チェック。
ご参考)「誠品書店」にてクレカ払いの場合、1,036円(350元、2018年9月の円レート)