馬祖

【台湾最後の秘境】馬祖列島旅行記(出発前夜):40秒で支度しな

投稿日:2018年12月4日 更新日:

自分でも予期していなかった【秘境めぐり】の旅

「台湾最後の秘境」とも言われる、マーツー列島

台湾旅行が始まる前から「馬祖列島へ行こう!」と思って、台湾入国したのではなかった

むしろ、台湾入国時点では、馬祖列島についてほとんど知らなかったし、まさか自分がそこへ行くなんて、夢にも思わなかった

馬祖列島へ行くキッカケになったのは、台湾入国後、ひょんなことから、東海岸都市(花蓮、台東)へ行くプランが白紙になってしまったことであった。

インターネットで「馬祖列島」のことを知り、事態が急進展

東海岸都市(花蓮、台東)行きがダメになったので、新たな旅プランを策定すべく、ひとり作戦会議を開始。

とりあえず、西門街にあるファミリーマートのイートインで座席ゲット。涼しいし、テーブルあるし、長居しても文句言われないし、台湾コンビニのイートイン、最強

インターネットで情報収集し、【行ったことのない台湾】を探すうち、馬祖列島が気になった。

まずは、以下の地図を見て欲しい。

四角ワクで囲まれた部分だ。

四角のワク内を、次の画像で拡大表示

四角のワク内を、次の画像で拡大表示

四角ワクのエリアは、中国かと思われるが、実は半分正解・半分間違い

上記画像の四角ワクをさらに拡大したものを作成したのが、下記画像である。

赤い線のエリアが、「馬祖列島」

赤い線のエリアが、「馬祖列島」

画像左側は中国大陸だが、赤い曲線のエリア内にある島々は、台湾の領土

中国大陸スレスレのところに、小さな島国・台湾の領土があることを意外に感じた方もいると思う。

アジ吉
もう、ここしかない

この「トガった」立地条件が、まず気に入った。

それに、台湾人でも行ったことのない人がほとんどだという。決め手は、馬祖列島について、それなりに詳しく書かれたWebページ(日本語)が、片手でカウントできるほどしか存在しない【前人未到感】

「トントン拍子」で、馬祖列島行きが決定。

必要最低限の「旅程表」を2時間で作成完了

とりあえず、馬祖列島での過ごし方を組んでみた。

主要五島(南竿・北竿・東莒・西莒・東引)すべてをハシゴするという、意欲的なプラン。

Google検索をすると、馬祖列島のWebページはチラホラ見つかるが、大半は、二〜三島だけを訪問するパターン。五島すべてをコンプリートしたものは見当たらなかった。当然、ゲットできない情報もあったため、そこは推測と想像力で補って、以下のテーブルを作成。

日程 予定
1日目
  • 松山空港(台北)から馬祖へ 【飛行機】利用で1時間
  • 「北竿」観光
  • 「北竿」泊
2日目
  • 「北竿」から「南竿」へ 【船】利用で20分
  • 「南竿」観光
  • 「南竿」泊
3日目
  • 「南竿」から「東莒」へ 【船】利用で50分
  • 「東莒」観光
  • 「東莒」から「西莒」へ 【船】利用で10分
  • 「西莒」観光
  • 「西莒」から「南竿」へ 【船】利用で50分
  • 「南竿」泊
4日目
  • 「南竿」から「東引」へ 【船】利用で2時間
  • 「東引」観光
  • 「東引」泊
5日目
  • 「東引」から「基隆」へ 【フェリー】利用で10時間
  • 終日移動(フェリー上で過ごす)
  • 「基隆」泊

見たことも聞いたこともない土地での旅プランを組立てる大変さはあったが、【火事場のクソ力】とやらを発揮し、なんと、わずか二時間で、旅のプラン作成はもちろん、航空券・宿の手配を完了

購入した馬祖「北竿」ゆきの航空券は、翌朝06:50発

なんと、出発10時間前に計画・決定された旅ということになる。

40秒で支度しな

40秒で支度しな

まるで『天空の城ラピュタ』に出て来る、有名な「40秒で支度しな」の出発シーンである。

秘境旅行のプラニング。「ざっくり」と「ダメ元」で

馬祖列島は、自然環境の影響を受けやすい「秘境」。

天候が荒れて、数日間、島から移動できなかったという旅行者の記事も目にした。

最後の最後まで「不安」は拭えなかったが、そういう「秘境」だからこそ、「ざっくり」と「ダメ元」の精神で割り切っていこうと決めた。

  • それぞれの島に何があるかなんて、現地に行ってみない限り分かりっこないので、とりあえず、ざっくり
  • 晴天つづきで、すべての島へ計画通り訪問できたらラッキーだが、天候が荒れることも十分考えられるので、無理はしない。とりあえず、ダメ元

細かいことは、現地に入ってから見聞きした情報をもとに、臨機応変、調整していけば良い。

もし何かが期待通りに行かなくとも、目の前で起きていることを受け入れ、その範囲内で目一杯、楽しんでしまおう

アジ吉
馬祖列島のことは、分からないことばかりだけど、このスタンスを貫くことで、今回の「馬祖列島旅行」、きっと楽しいものに仕上がるだろう(たぶn

インターネットで、ありとあらゆることが調べられる【情報過多の生活】に慣れ過ぎて、「検索できない」シチュエーションへの我慢ができない体質になっているのを実感。

だからこそ、「ざっくり」と「ダメ元」で開き直っていこう。

まだ心のどこかに不安が残っているので、そうポジティブに考えながら、床に就いた。

ブログランキング

(おしまい)

  • この記事を書いた人
  • 最新記事

Ajikichi

「美味しくなければ旅じゃない」が口癖。旨いものを求め、約三十か国を食べ歩く中で、台湾・ベトナムが誇る「感動的食文化」との運命的出会いを果たす。毎年、十回ほど「外食」と称して渡航。 仕事はエンジニアをしており、デザイン思考が気になる今日この頃。

オススメ記事

「韓国のマチュピチュ」こと、甘川文化村 1

目次1 はじめに:国内航空券よりも安い、釜山行きチケット2 「チョリャンミルミョン(草梁ミルミョン / 초량밀면)」地元の超人気店3 「甘川文化村」釜山のマチュピチュとも呼ばれるアート村4 「チャガルチ市場」飲ん兵衛のオアシス5 部屋呑み| ...

てへぺろ? 2

目次1 はじめに:朝の食事なら、萬華区(万華区)が良い1.1 なぜ萬華区(万華区)か?2 萬華区(万華区)エリアの朝食スポット5選2.1 「阿偉正宗咖喱飯」昭和の給食、素朴なカレー2.2 「周記肉粥店」オカワリ必至、おかゆがススム君2.3 ...

3

目次1 はじめに:数時間前まで「馬祖列島って何?」だった筆者が、出発を決意1.1 そうだ、「馬祖」行こう1.2 インターネット検索できないことだらけ。逆にそれって、チャンス?1.3 本記事のコンテンツについて2 馬祖列島を魅力的にする15の ...

家族団らん 4

目次1 はじめに:ハノイ随一のインスタ映えスポットとは?1.1 トレインストリートへの行き方1.2 本当にインスタ映えするのは「電車」ではない1.3 ハノイの「目覚め」2 「トレインストリート」訪問レポート2.1 「リビングルーム」になった ...

時空旅人 2018年9月号 Vol.45 [ 台湾 見聞録 ー 日本が残した足跡を訪ねて ー] 5

目次1 はじめに:ひさびさに「アタリ」の台湾特集誌が出たという直感でポチる2 【時空旅人 2018年9月号 台湾 見聞録】読書レビュー2.1 本書の構成スタイル2.2 日台ストーリの描かれ方2.3 「永久保存版資料」としての価値もある、【目 ...

6

目次1 午前六時台に、西門から街歩きをスタート2 「恋愛成就」の神様がいる廟、早朝から働いて暑さを回避する台湾の人々3 朝食は、外で買って食べることが浸透している「朝グルメ先進国」台湾4 めくるめくB級美食グルメに舌鼓4.1 「清粥小菜」| ...

暖色系のランプが照らす、薄暗い市場。地元の「すっぴん姿」、日常感が溢れる一コマ 7

目次1 台湾・板橋(バンチャオ)|グルメ食べ歩きの開始前に、市街地を観光2 台湾・板橋(バンチャオ)|「生炒魷魚」にて絶品グルメのイカスープに舌鼓3 焼き餃子、鍋にペタペタ貼って調理するから、中国語では「鍋貼」4 台湾・板橋(バンチャオ)| ...

図書館前の池に咲いていた花 8

目次1 台湾・北投(ベイトウ)|公私クサクサ、ちょっとした「傷心旅行」としてスタートした、ひとり温泉旅2 台湾・北投(ベイトウ)|「漢奇肉羹店」で全三種類の麺にトライ。すべてが「ナンバーワン」になる安定の美味しさだった3 台湾・北投(ベイト ...

-馬祖
-

Copyright© アジアの何か。 , 2024 All Rights Reserved.