目次
- 1 あらすじ:「北竿」一周のためのバイクゲットに成功!
- 2 「北竿」の魅力を、隅々まで味わい尽くすバイク旅
- 3 「北竿グルメ」を大満喫する魅惑のディナータイム
- 4 まとめ:旅の予算
あらすじ:「北竿」一周のためのバイクゲットに成功!
「台湾最後の秘境」とされる馬祖列島。
1つめの島である「北竿」への上陸(着陸)に成功し、ボディランゲージと筆談をフル活用しながら、なんとか、レンタルバイクもゲット。
※「1日目・前編」がまだの方は、以下へ。
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【台湾最後の秘境】馬祖列島旅行記(1日目・前編):台北松山空港から北竿(ベイガン)へひとっ飛び。外国語の通じない離島
目次1 松山空港(台北)から、【台湾最後の秘境】馬祖へ、ひとっ飛び1.1 タクシーの運ちゃんも耳を疑う「馬祖ゆき」1.2 松山空港へ一番乗り1.3 あやうくフライトを乗り過ごしそうに!?1.4 UNI AIR 立榮航空 B7 8781便1. ...
「北竿」の魅力を、隅々まで味わい尽くすバイク旅
これから一周する北竿も含め、馬祖列島は、どの島も、一周十キロ未満、一時間あれば一周できてしまうものばかり。
実際には、島内の見所での「道くさタイム」を配慮し、【一つの島に最低一日は滞在】という牛歩ペースで、今回の旅プランを作成している。
他に注意したことと言えば、いくら小さい島とは言えど、八月は馬祖が年間を通じて最も暑くなる時期という点。

脱水症状にならないため……
「脱水症状」未然防止のため、島内に二カ所しかないコンビニで、飲料水をゲットすることを忘れなかった。
「北竿」全体地図
北竿の全体地図は、以下の通り。

「北竿」全体地図
これだけ小さな島でも、7つの村(行政区画上、午沙村は塘岐村の一部なので、正確に記すると6村)があり、それぞれで【各駅停車】しながら島を満喫するという観光プランだ。
「塘岐村」|レストランやコンビニもある、重要な「旅拠点」
宿のある塘岐村(táng qí cūn)は、北竿でも、最大の村。
「最大」と言っても、バイクを使えば、端から端まで移動するのに一分あれば余裕じゃないかと思うほど、コンパクトな集落ではある。
そんな集落で、ひときわ存在感を放つのが、こちらの廟「蕭王府」。

「蕭王府」外観

「蕭王府」内観
台湾へは百回以上訪問したことがあるのに、まるで初めての国へやって来たような、緊張感(?)。
馬祖旅行中、ずっと「この旅が無事に終わりますように」と、一つひとつの廟で【途中下車】しては祈ることとなる。
もともと信仰心の「し」の字もないアジ吉が、これだけ祈った理由とは?
この馬祖列島が「台湾最後の秘境」と呼ばれることもあるほど、インターネット上の情報も少なく、ベールに包まれた島であり、【ワクワク半分、ヒヤヒヤ半分】という心理状態での「冒険旅行」だったということも無関係ではあるまい。
「后澳村」|台湾・中国の両岸関係を物語る、山肌に残った軍用設備
塘岐村を出発して、バイクで「南国の風」を全身に浴びて走る。
バイクを運転するのは十年ぶりくらいだったが、五分もすれば「感覚」が戻った。
トンネルを抜けると、「お隣さん」の后澳村(hòu ào cūn)はすぐそこ。

コンクリート壁のトンネル
塘岐村と后澳村を結ぶ、数百メートルの「塘后路」。
この道路へ沿うように、ビーチが広がる。

塘后道ビーチ
馬祖列島の人々は海水浴をする習慣がないのだろうか? ------ このビーチもそうだが、滞在中、ビーチで人を見かけることは、ほとんどなかった。
島にある「信号」の数は、おそらく、片手でカウントし切れるだろう。

本当に数少ない「信号」のひとつ
基本、この島に「信号」は不要なのだが、例外もある ------ 道幅が狭く、車両がすれ違えないような道路に限って、交通整理をする目的で(信号が)設置されている。
集落は、バイクで走ると、あっという間に通り過ぎてしまう小ささなので、徒歩(しかも牛歩)で見学するくらいが、ちょうど良い。

台湾本島では見かけたことのないデザイン
台湾本島では見かけたことのないようなデザインの家屋(どことなく、沖縄南西諸島に通ずる雰囲気……)。
続いて見えてくるのは、「楊公八使廟」。

「楊公八使廟」
台湾の廟でよく見かける「龍」デザインの飾り物を、境内で一切見かけることがないのは、ここに祀られている楊公八使が、【悪い龍】によって殺されてしまったため。
しばらく坂道を登れば、ところどころ、ここが「軍隊の島」であることを意識させられる風景が。

「大胆據點」

でっかい銃

いまにも動きそうな戦車
ミサイル兵器の性能向上により、いまや、中国から台湾全土が射程範囲に収まるようになってから、「最前線」に位置する馬祖列島の、軍事拠点としての重要性は下がってしまい、ここ一帯に配備された兵器が実際に使われる可能性は低いだろう。
それでも、「離島」としては不相応に、島内の道路は綺麗に整備されている。

整備の行き届いた島内の道路
軍隊は常駐しており、大きなジープが島内を巡回しているので、「離島」にありがちな、道路に蜘蛛の巣が張っているということもない ------ 対岸に、中国という巨大な存在があるという軍事的脅威に変わりはないのだ。
海へ突き出すように伸びているのが、「螺山自然歩道」。

「螺山自然歩道」
四月〜五月に訪れると、野生のユリが咲き乱れる、美しいハイキングルートになるという。
ハイキングルートのほぼ全体が40メートルの等高線に沿っているというから、歩きやすさの面でも、魅力的なルートだ。
「橋仔村」|「廟村」の別名を持つ、馬祖列島で最多の廟数を誇る村
后澳村からバイクで向かった橋仔村(qiáo zǐ cūn)には、一つの村に8つもの廟がある。

坂道から見下ろす「橋仔村」
坂道から見下ろすだけでも、様々な「キャラ」の廟があちこちに見え隠れしていて、楽しい。
【廟の数】では、馬祖列島として最多記録を誇ることから、「廟村」との別名を持っている。

「女師宮」

「白馬大王」

「霊臺公」
どれ一つとして、同じデザインの廟はなく、興味は尽きない。
多数の廟が建てられたことは、往時の「橋仔村」にそれだけの財力があったことを意味する ------ 中国大陸に対面するという、その地理的条件をいかし、(中国との)商業中継港として、漁業や塩といった産物で商う人々で大賑わいだったと言う。
民家の老朽化、住民の高齢化が進んでいる今の姿からは、かつて反映を極めた「橋仔村」の姿を想像することは難しい。
壁山〜芹山エリア
北竿は、小さな島であるが、坂道の多さでは「神戸」に負けないほど起伏に満ちた土地である。
以前、与那国島(沖縄)をママチャリで一周したことがあるけれど、坂道が多いことを事前に知らなかったので、大変な目に遭った ------ それ以来、離島訪問するときには、必ず原付バイクを借りるようになってしまった。

蛇行運転で坂道を登る地元のおっちゃん
与那国島での失敗体験が、ここ「北竿」では大いに活かされ、坂道の多い島内もバイクで楽々観光。
天候が優れないときはオススメできないが、晴れている日であれば、小回りのきくバイクが馬祖列島の観光には最良の移動手段だ。
壁山エリア|北竿の【おへそ】にある馬祖最高峰
しばらく坂道を登ると、ちょうど北竿の【おへそ】に位置する、馬祖最高峰の「壁山」。
最高峰といっても、標高298メートルというから、そんなに高いわけでもないが、展望台から眺める景色は最高。

「壁山」展望台からの景色
島そのものが小さいことは「バイクで一周しても、一時間かからない」という規模感で十分実感できているつもりだったが、展望台から眺めると、滑走路が、かなり無理をして設置されている(埋め立てによって、陸地を拡大している)ことがビジュアル的にも分かり、実感がいっそう深まった。
山麓から、(展望台がある)山頂まで、アジ吉は楽々バイクで登ってしまったが、山麓から山頂へ徒歩で向かう「壁山千階歩道」は、かつて、塘岐村の若者が、愛する女性を迎えに行くため、必ず通るルートだった ------ その女性を背負って坂道を登れると、花嫁を貰う資格があるとされた言い伝えも、残っている。
周辺には、「軍隊の島」を感じるモニュメントが多数。

「柱」がわりに使われた、大砲の弾
道路脇の「柱」にも、さりげなく、大砲の弾が使われていたりする。
赤い蒋介石の像。

「奮發圖強」、「自力更生」、「擁護政府」、「精誠團結」
背景には、「奮發圖強」、「自力更生」、「擁護政府」、「精誠團結」と、スローガンの嵐。
かつては、駐屯する兵士の士気を上げるために設置されたスローガンも、現在では「インスタ映え」する観光資源としての役割にシフトしていることを感じる。
芹山エリア|馬祖3番目の標高に設置された、東南アジア最強パワーの放送設備
馬祖列島で3番目の標高(229メートル)を誇る芹山にあるのが、こちら「芹山放送台」。

「馬祖播音站」
東南アジアで最強パワーを持つという放送設備で、「心理戦」のプロパガンダ放送を行っていた時期もあったという。
現地で配布された観光マップには「芹山放送ステーション」と訳されており、地図の地名を見るだけでは、その重苦しい歴史的背景が伝わってこない。
「午沙村」|小高い丘から集落を見守る、殉職官兵の塔
行政区画上は、塘岐村に所属する午沙村(wǔ shā cūn)。
「午沙ビーチ(午沙沙灘)」以外にこれといって有名なものはない集落だが、その北東方向の丘にあるのが、「公殉職陣亡官兵的紀念塔」。

「公殉職陣亡官兵的紀念塔」

「碧血千秋」
元々は殉職した官兵が祀られたスポットであったが、最近では、ここ一帯「碧園」と呼ばれる、61科128種類の自然植物を楽しめる公園として整備されている。
近くにある「午沙北海坑道」への訪問も予定していたが、落石のために閉鎖されてしまっていた(2018年8月時点)。
「芹壁村」|「台湾のギリシャ」との異名を持つ、石造りの集落
台湾には、ユーモア交えて「お金があればギリシャへ、お金がなければ馬祖へ」という言い回しもある。
その言葉が指す「ギリシャ」こそ、ここ芹壁村(qín bì cūn)。

「芹壁村」の集落

ここが台湾だとは思えない

まるで「中世ヨーロッパの街並み」的な風景
たしかに、目隠しをして連れてこられたら、ここが「台湾の風景」だと言われても、信じることは難しいだろう。
「台湾ばなれ」した風景を味わうことは、まぎれもなく「北竿観光」におけるハイライトの一つであろうが、中国や台湾からの観光客の多くが押し掛けるスポットでもあるので、【静けさ】を楽しみたいという場合、ホテルは別の集落に確保するのが良いと感じた。
「坂里村」|レゴブロックみたいに可愛い廟と出会った村
太陽が真上に登る時間帯は、休息時間。
そういう【暗黙の了解】が有言実行されるのは馬祖列島、すべての島において見られる光景であった。
屋外で作業する人々はもちろんのこと、民宿や飲食店だって、ピーク時間を過ぎてしまえば「休憩中 zzzzzz……」という看板をつり下げてドアを閉めている店も少なくなかった。

「休息中」の意思を、しっかり主張
そんな一番、日差しのキツい時間帯に訪れたのが、坂里村(bǎn lǐ cūn)。
集落は「ゴーストタウン」のように、人という人が家屋へ隠れてしまって、街はガランとしている。

「ひとやすみ」中の作業員たち

「セブンイレブン(坪里門市)」
冷房の効いたセブンイレブンは「オアシス」がわりとなっており、涼をとる人々で、離島と思えない店内の人口密度。
観るべきスポットが多くない上、「ゴーストタウン」化してしまっているので、海岸沿いにバイクを走らせると、カラフルな廟。

「坂里天后宮」
まるでレゴブロックでできたように可愛らしいビジュアルのこちら、「坂里天后宮」。
台湾本島では、決して目にすることがないような「ユニークな廟」に出会えるのも、馬祖列島めぐりの醍醐味であるのかも知れない。
「白沙村」|島にとって「海の玄関口」となる拠点
白沙村(bái shā cūn)は、フェリーターミナルを有する、旅人の一大拠点。
北竿の隣にある、「南竿」島へ向かう船が発着するのも、このフェリーターミナルだ。
(フェリーターミナルは)空港と比べたら、ちょうど島の反対側に位置するため、船で北竿入りする旅人にとっては最初、飛行機で北竿入りする旅人にとっては最後に訪れる集落となることが多い。

「北竿白沙港」前の媽祖像
フェリーターミナルで、航海の無事を見守る媽祖像は、やさしいまなざし。
フェリーターミナルからすぐにある「白沙境平水尊王廟」は、馬祖では数少ないとされる大型の北方宮殿様式の廟。

「白沙境平水尊王廟」
中華民国の駐屯時には、「小学校」として使われたこともあったのだとか。
尼姑山エリア
白沙村からバイクで1kmほど南下したところにあるのが、標高123.5メートルの低い山「尼姑山」。

「尼姑山」へ向かうルート
フェリーターミナルと「尼姑山」を結ぶルートは、ちょうど「尾根道」のように視界が開けている最強のツーリング・スポットで、ここをバイクで風を切りながら走るだけでも、楽しい思い出になる。
海沿いに沿って走るうちに、半袖シャツ一枚という、我が服装の「無防備さ」を悔いることになる。

海沿いのドライブは快適そのものだったが……
いつの間にか、腕が激しく日焼けしており、皮膚が真っ赤っか。
今更悔やんでも、肌が元通りになることはないので、開き直って進んでいくと、軍用設備「327観測所」。

「327観測所」
ここがほぼ北竿としては最南端にあたるが、観光マップ上でも紹介されていないあたり、観光客はここまでやって来ることはないのだろう。
この設備に限らず、島内には【番号で】呼ばれている軍事スポットが多い ------ 何やら秘密めいたエリアを散策している気にもなり、事実その通り「軍隊の島」なのである。
「北竿グルメ」を大満喫する魅惑のディナータイム
方向オンチながら、iPhoneの地図やら、地元ッ子の助けやらを頼りに、なんとか北竿観光をエンジョイしたら、サンセットの時間帯。
日中、天気がよかったので「もしかすると……」と思いながら、北竿でのサンセット鑑賞に最適な「環島北路」へやって来たが、雲が出ており、サンセットは見れずじまい。

サンセットは見れなかった……
それでも、「夕暮れ」雰囲気十分の景色を前に、感動的なひととき。
「準備ゼロ」の状態として始めた馬祖旅行第1日目としては、十分すぎるクオリティの旅に仕上がったことへの満足感(安堵感?)もあった。
民宿で休憩して「回復」
塘岐村へ戻り、民宿へチェックイン。

客室の雰囲気
滝のように汗をかいたので、シャワーがとにかく気持ち良かった。
兵隊さんの「生活必需品」も扱っちゃう?土産ショップ
民宿を出てから、すぐ近くの土産店を冷やかしてみる。

迷彩服も売られていた
なんと、土産店には、迷彩服が売られているコーナーも …… ここで売られているのが本物かどうか知る由もないが、ひょっとしたら、駐屯する「兵隊さん」の利便性をはかり、「生活必需品」としていろんなアイテムを扱っているのかも知れない。
離島であっても「お一人サマ」に優しい「台湾ごはん」の嬉しさは健在
ひとりでやってきた離島旅行だが、ディナーも、それなりに楽しみたい。
馬祖列島には「観光ガイドブック」のように気の利いた本があるわけでもなく、インターネット上に口コミ情報が豊富にあるわけでもないので、ディナーの店選びは、自分のカンだけが頼り。

「龍和閩東風味館」
散々迷って選んだのが、こちら「龍和閩東風味館」。
一軒目「龍和閩東風味館」
あまり観光客のやってこない離島ながら、店内は、それなりににぎわっている。

「それなりに」にぎわう店内
ほとんどの店が、一人も客のいない【閑古鳥が鳴いた】状態だったので、これくらい客が入っていれば、十分「実力店」と言えるのだ。
メニューも、けっこう充実。

メニュー(写真付き)

プライス表
どれも、一品100元からで、台湾本島と変わらないか、それよりもちょっと高いという程度。
とりあえず、適当に二品をオーダー。

「滑蛋蚵仔」

「什錦炒魚麵」
台湾本島でもおなじみ、牡蠣の卵とじ(オムレツ風)、「滑蛋蚵仔」。
もう一つは、ここ馬祖ならではのご当地グルメ、魚の麺を使ったという「什錦炒魚麵」。
どちらとも美味しく、「わざわざ勇気を出して離島にやって来て良かった」という喜びに全身がつつみこまれる。
追加注文しようとしたら、午後七時には閉店する決まりらしく、オーダーを受け付けてもらえなかった。

たしかに、午後七時になると、ほとんどの店は閉まっていた
実際、午後七時になると、島内のほとんどの飲食店は閉まってしまうのだが、そのシビアさといえば、先進国の大都市にある銀行窓口と何ら変わらない。

最初のオーダーで、もう少しいろいろ注文しておけば良かったと後悔しつつ、「二軒目」を探すために店を出た。
二軒目「嘉賓餐廳」
捨てる神あれば拾う神あり。
午後七時を少し過ぎていたが、まだ営業していたのがこちら、「嘉賓餐廳」。

「嘉賓餐廳」
嬉々として入店するも、店内の様子を見て、足が止まってしまった。
広々とした店内には、「回転方式」の、あの中華テーブルが設置されており、「お一人サマ」しづらさがムンムン。

広々とした店内
きびすを返そうとしているアジ吉へ、店のおばさんが「さぁ、そこへ座って」と声をかけてくれた。
店内の隅っこにあった、小さなテーブルへ案内してもらい、「お茶」を振る舞われた。

正体不明の「お茶」
「CITY CAFE専用 瑞穂鮮乳」とかかれた、白い大きなプラスチック容器(をリサイクルしたもの)から、なみなみと注がれた時点で、結構、飲むのに勇気が必要だったけれど、口にしてみると、お酒のような味がするという、正体不明感ハンパない「お茶」。
いろいろな意味で圧倒されていると、注文しておいたご当地グルメ、「老酒麺線」がテーブルに届けられた。

「老酒麺線」
名前からも推測できるよう、「老酒」と呼ばれるお酒を含んだスープに、細い麺と、目玉焼き(の黄味部分)をいっしょにいただく一品。
元々は、まだ肌寒い早朝から働き始める漁師に向け、【体を温めるため】に開発されたレシピらしいが、現在では、身体の調子を整えたり、産後まもない女性が口にする他、日常的に味わう料理となった。
決して肌寒い季節でもないのだが、一日の最後をシメる料理としては、これ以上のものが思い浮かばないほど、しっくりとくる味わい。
まとめ:旅の予算
初日の出費は、4,512元(約16,450円)。
飛行機代、民宿代があるため、どうしても割高な結果になったとは言え、日本だと、飛行機チケットだけでもこれくらいすることを思えば、経済的に旅行できたと言えよう。
出費の明細
出費4,512元の内訳(明細)は、以下の通り。
松山空港での出費
飛行機代が、意外と安かった。
※単位は、いずれも元(台湾ドル)
- 280 タクシー(台北市街地から松山空港へ)
- 100 コンビニ弁当、水(空港内で朝食)
- 1,787 飛行機チケット(松山→北竿)
北竿での出費
観光入場料などがまったくなかったのは意外。
※単位は、いずれも元(台湾ドル)
- 1,260 民宿
- 500 バイクレンタル、ガソリン込み
- 35 飲料水(2リットル)
- 150 昼食(炒飯)
- 100 什錦炒魚麺
- 180 滑蛋蚵仔
- 120 老酒麺線
(余談)やっぱりここは台湾だとナットクする出来事
ディナーを二軒ハシゴして、心も胃袋も満タンになった状態で宿へ戻る途中の出来事。
どこかで聞き覚えのある、電子音のミュージックをならしながら、ゴミ収集車が近づいて来る。

「ここはやっぱり台湾だ」とナットク……
そう、台湾本島でよく耳にする、『乙女の祈り』である。
たとえ、中国大陸が肉眼でハッキリ見える距離にあれど、ここは台湾なのだと実感。

おなじみ、「紅白玉入れ」ばりのゴミ入れ作業
メロディを耳にした住民が、大慌てで家屋から飛び出してきたかと思うと、一心不乱にゴミ収集車へ、手持ちの廃棄品を投げ入れるシーンは、台湾的風景そのもの。
「台湾最後の秘境」とも言われる、ベールにつつまれた離島への旅行だが、一気に親近感を覚えたのであった。
それでは、「二日目」の記事も、乞うご期待。