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寝坊して飛行機を乗りすごすという「人生初体験」で幕開け
数百回と海外旅行をしてきたが、いまだかつて、飛行機を寝坊で乗りすごしたことはなかったーー今朝まで。
自宅ベッドで目が覚めたら、搭乗時間。
昨晩、ネットサーフィンで夜更かししたことが、悪かったのだ。
「どこでもドア」でも使わないかぎり、絶対間に合わないくらいの時間に目が覚めたのは、ある意味、幸運だったと思う。
簡単にあきらめがついた。
もし、中途半端に「悪あがき」できる時間帯に目がさめていたら、タクシーを使って空港へ行こうとしたかも知れないし、ここまで潔くギブアップできたとは到底思えない。
行き先が近場・台湾であったのも、不幸中の幸い。
大阪・台北ルートは、便数が豊富に出ているため、おそらく、かんたんに別便が見つかるだろうと検索したら、案の定、代替フライトのチケットはすぐに見つかった。
当日券だけど、新幹線で大阪から東京へ行くのよりも安かった。

台湾のLCC「タイガー・エア」を調べると、片道12,640円の【当日発】チケットが残っていた
気をとりなおして、関空へ
こうして、早朝発のプランが、お昼発へと変更。
寝坊したおかげで、関空内のKALラウンジで、ビールと軽食にありつくことができた。これがもし早朝発フライトだったら、ラウンジは営業時間外であり、このゆったりとした時間は手に入れられなかったであろう。
「人生、塞翁が馬」の精神で生きてゆきたいものである。

空港ラウンジでいただく、至福の一杯

関空内KALラウンジでの軽食。他国のラウンジと比べると、どうしても見劣りするが、無料なので文句は言えない……
寝坊したのに、機上でもさらに爆睡
ここまで深い眠気を感じるのは、春という季節のせいもあるだろう。
寝坊をして、後続フライトを買い直したのに、それでもまだ眠たくて、機上では爆睡。機内配布される、入国審査カードをもらいそびれた。
何を隠そう、機内で意識があったのは、合計して十分間にも満たない。
全身麻酔で、知らぬまに外科手術が終わった患者になったような気分。シートベルトをしめた瞬間、意識が薄まり、目が覚めたら、そこは台北だったのだから。

「世界一、近い海外」のひとつ、台湾・桃園空港へ到着

空港から出ると、送迎ドライバーの群れ。まるでホーチミンの空港みたいだ

桃園空港からは「板橋」へ直行するバスに搭乗。出遅れた分、効率よく移動したい
いつもなら、桃園空港からは、台北駅へ向かうバスに乗るところだ。
今日は、「板橋」へ向かうバスのチケットを買った。寝坊して、旅のスタートが出遅れた分、初日の食べ歩きスポットでもあった「板橋」へ直行することで、時間ロスをリカバリできると考えたのだ。
その地名からすると、まるで日本の街かと思ってしまいそうな「板橋」。
日本人であれば、外国の街なのに、親しみを感じる、不思議な名前を持つ「板橋」からスタートした旅。
詳細は、各記事の内容を参考にしていただければと思うが、ざっと、こんな風であった。
初日:日本語のような街名の「板橋」で、台湾の食文化の奥深さを味わってみる
半日ほどで、サクッと観光でき、かつ、グルメも十分に楽しみたい。かつ、行ったことのない場所がいい。
そういう場所を探してちょうど見つけたのが、ここ「板橋」。
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二日目:グルメ、船旅、温泉、あれもこれも欲張って「一日ツアー」にパッケージング
二日目は、いろいろ欲張って、三つの街をハシゴ。
ついつい「一日しかない」という発想に陥りがちだが、「一日あれば、こんなに楽しめる」と考えをあらためる体験に。
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三日目:学生街ならではの大充実ラインナップから選ぶ、マイベストの美食さがし
食べても、食べても、まだ食べ足りない。
三日目も、どん欲にグルメを求めて食べ歩く。向かう先は、活気ある学生街「公館」。
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四日目:たなぼた的に、イケてる朝食屋を見つける、イケてる最終日
最終日も、最後の最後まで、食べ歩き。
空港バスへ乗ろうと、西門から台北駅へ向かって歩いているとき、たまたま偶然、ナイスな朝食屋を見つけるという幸運にめぐまれる。
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「噛めば噛むほど味の出る」台湾へ、再訪を心にちかう
初日から寝坊でフライトをミスるという、人生初のショッキングな出来事に、一瞬ではあるものの「今回は台湾、行かないでおこうか」と思ったのは事実。
実際、台湾へは二十や三十というカウントでは、とても済まないような回数、リピートしているため、今回の旅行がなくなっても、さほど大きなインパクトはなかったのだ。
それでも、「やっぱり、航空券を買い直してでも、行って正解だった」と思える旅に仕上がった。
何度訪問しても、いくつもの「新たな『食』発見」を与えてくれるのは、世界有数の「グルメ大国」台湾ならではの安定感あってのものだし、台湾人の友人、飲食店で相席した地元っ子など、人々との交流も旅の醍醐味。
帰国の機上で、はやくも次の台湾旅行へ向けて、現地でのTO DOリストを作り始めるアジ吉であった。