社内 SE 的な話

フリーランスの方が高給かも知れないけれど、大企業で社内SEをやっていて良かったと感じる瞬間

投稿日:

こんにちは。

情シスだけで数百人という規模の会社(世間でいう大企業)で働いている筆者ですが、隣の芝生は青く見え、フリーランスという働き方に憧れることがあります。

案件を自分で選べるので、ある意味、仕事を見つけるのが上手ければ、やりたいことだけやって飯を食っていける最強の生き方にも思えます。

実際にはそんなに甘くないのかも知れませんが、フリーランスへ転身した方のブログを読んでいると、自由度が得られたことをメリットとして上げる方は、少なくありません。

いつかはフリーランスとして独立することを夢見ながら、自分の中で折り合いをつけ、ほそぼそ社内SEをやっている筆者が、胸の内を明かしてみます。

超ざっくり書くと、「そうは言っても、やはり大企業の社内SEは魅力的」という観点で掘り下げていく記事です。

大企業社内SEの捨てがたい魅力:ロールモデルにできる、優秀な人材がいる

一般に、社内SEとして言われることには、以下のようなことがあります。

■世間で社内SEについて、よく言われがちなこと 

  • 外注に頼ることが多いため、技術スキルを高めるチャンスに乏しい
  • 社内ユーザを相手にするため納期調整がしやすく、タイムマネジメント能力が鍛えられづらい

実際、そのような側面もあると思いますし、間違った指摘ではないように思います。

ただ、有名大学出身者が集まる大企業では、情シス部門に入ってくる人材も、それなりに地アタマが良く、中途採用者なら、けっこうなキャリアの持ち主が入ってきます。

社内SEという就労環境において、スキルが伸びづらい環境という指摘は正しいのですが、優れた人材が周囲に多数いるため、他人から学び取る謙虚な姿勢があれば、いくらでもスキルを高めることは可能です。

社外コンサルタントとして仕事を依頼したら、一時間どれだけ請求されるか分からないようなプロフェッショナル人材に、いつでも意見を聞いたり、アドバイスを乞える環境にいるのは、大きなアドバンテージだと感じます。

大企業社内SEの捨てがたい魅力:会社の金で失敗しながら、スキルを高められる

フリーランスとしてやっている限り、きちんとアウトプットを出さなければ、報酬を受け取ることはできません

その面、会社員という身分は、アウトプットの質にかかわらず、毎月一定の給与がいただける、考えようによっては非常にありがたい環境と言えます。

特に、大企業社内SEであれば、大小さまざまな規模のプロジェクトが社内に転がっているため、自分がやりたいことを試したり、身につきたいスキルを獲得できるような業務を、ある程度、自分で選ぶこともできるようになります。

新しいことに無料でトライできるどころか、成功しようと失敗しようと、給与は支給してもらえる ── このように考えると、最強の学習環境であるとも言えます。

大企業社内SEの捨てがたい魅力:大企業年収モデルに基づいた給与

ITエンジニアとしてシステム開発会社へ入社すると、年収モデルとしては、SE業界準拠になることは避けられません。

その面、大企業社内SEであれば、大企業年収モデルに基づいた給与を受け取れるため、収入面はもちろんのこと、福利厚生面でも、かなり充実します。

情シス部門は、いわゆる間接部門ですが、会社の利益をダイレクトに生み出す業務部門と同等の給与体系であるため、社内SEだからといって、年収面で損をすることはありません。

自動車業界など、年収水準の高い会社で勤務することによって、SE業界とは比べ物にならないほど、高額な給与を得ている人も少なくありません。

フリーランス志向の強い若者は、この温泉に浸かったらダメだと思う

若い人には、フリーランスのITエンジニアとして独立し、プライベートを大切にできるライフ設計を念頭に入れている方もいらっしゃると思います。

大企業社内SEは、一度その環境に浸かってしまうと、なかなか転職をしようという気持ちになりづらいです。

フリーランス志向がきわめて明確である場合、大企業社内SEは経験しない方が良さそうです。

ブログランキング

(おしまい)

  • この記事を書いた人
  • 最新記事

Ajikichi

「美味しくなければ旅じゃない」が口癖。旨いものを求め、約三十か国を食べ歩く中で、台湾・ベトナムが誇る「感動的食文化」との運命的出会いを果たす。毎年、十回ほど「外食」と称して渡航。 仕事はエンジニアをしており、デザイン思考が気になる今日この頃。

オススメ記事

「韓国のマチュピチュ」こと、甘川文化村 1

目次1 はじめに:国内航空券よりも安い、釜山行きチケット2 「チョリャンミルミョン(草梁ミルミョン / 초량밀면)」地元の超人気店3 「甘川文化村」釜山のマチュピチュとも呼ばれるアート村4 「チャガルチ市場」飲ん兵衛のオアシス5 部屋呑み| ...

てへぺろ? 2

目次1 はじめに:朝の食事なら、萬華区(万華区)が良い1.1 なぜ萬華区(万華区)か?2 萬華区(万華区)エリアの朝食スポット5選2.1 「阿偉正宗咖喱飯」昭和の給食、素朴なカレー2.2 「周記肉粥店」オカワリ必至、おかゆがススム君2.3 ...

3

目次1 はじめに:数時間前まで「馬祖列島って何?」だった筆者が、出発を決意1.1 そうだ、「馬祖」行こう1.2 インターネット検索できないことだらけ。逆にそれって、チャンス?1.3 本記事のコンテンツについて2 馬祖列島を魅力的にする15の ...

家族団らん 4

目次1 はじめに:ハノイ随一のインスタ映えスポットとは?1.1 トレインストリートへの行き方1.2 本当にインスタ映えするのは「電車」ではない1.3 ハノイの「目覚め」2 「トレインストリート」訪問レポート2.1 「リビングルーム」になった ...

時空旅人 2018年9月号 Vol.45 [ 台湾 見聞録 ー 日本が残した足跡を訪ねて ー] 5

目次1 はじめに:ひさびさに「アタリ」の台湾特集誌が出たという直感でポチる2 【時空旅人 2018年9月号 台湾 見聞録】読書レビュー2.1 本書の構成スタイル2.2 日台ストーリの描かれ方2.3 「永久保存版資料」としての価値もある、【目 ...

6

目次1 午前六時台に、西門から街歩きをスタート2 「恋愛成就」の神様がいる廟、早朝から働いて暑さを回避する台湾の人々3 朝食は、外で買って食べることが浸透している「朝グルメ先進国」台湾4 めくるめくB級美食グルメに舌鼓4.1 「清粥小菜」| ...

暖色系のランプが照らす、薄暗い市場。地元の「すっぴん姿」、日常感が溢れる一コマ 7

目次1 台湾・板橋(バンチャオ)|グルメ食べ歩きの開始前に、市街地を観光2 台湾・板橋(バンチャオ)|「生炒魷魚」にて絶品グルメのイカスープに舌鼓3 焼き餃子、鍋にペタペタ貼って調理するから、中国語では「鍋貼」4 台湾・板橋(バンチャオ)| ...

図書館前の池に咲いていた花 8

目次1 台湾・北投(ベイトウ)|公私クサクサ、ちょっとした「傷心旅行」としてスタートした、ひとり温泉旅2 台湾・北投(ベイトウ)|「漢奇肉羹店」で全三種類の麺にトライ。すべてが「ナンバーワン」になる安定の美味しさだった3 台湾・北投(ベイト ...

-社内 SE 的な話

Copyright© アジアの何か。 , 2024 All Rights Reserved.