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はじめに:Google翻訳が気に入らない。かと言って、ダメ出しできないという悩み
こんにちは。
ソフトウェア開発プロジェクトに外国人が含まれる場合、あるいは、海外から購入したパッケージについて質問をする場合、英語を使って、海外とやりとりをする必要に迫られるシーンが生じます。
あるいは、日本国内で完結する仕事でも、プログラミング工程で、変数やメソッドを英語で命名したいというケースもあるでしょう。
Google翻訳の精度が向上しているため、最近では、コンピュータ翻訳をそのままコピペしても、仕事を片付けられる割合が増えています。
一方、Google翻訳のクオリティに満足できず、以下のような悩みを抱える方もいるのでは。
- 意味は正しいのだが、なんだか、シックリ来ない
- もう少し一般的(抽象的)な表現を選んで欲しかった
- もう少し具体的な表現を使って欲しかった
- もっと硬い表現、もっと柔らかい表現を使って欲しかった
こういった不満を持ちながらも、日本語ですら難しい推敲作業を、外国語である英語に対し、どのようにしたらいいか考えあぐねてしまいそうですね。
本記事は、シソーラス(thesaurus)と呼ばれる、強力な辞書的ツールについて情報提供することで、一人でも多くのITエンジニアに、技術者として一皮剥けていただくことをねらいとして、作成しています。
シソーラス(thesaurus)とはナニモノ? どうやって使うの?
シソーラス(thesaurus)は、類語辞典とほぼイコールと考えてオッケーです。
紙の辞書も販売されていますが、オンラインかつ無料で使える、インターネット版を活用しない手はありません。
早速ですが「習うより慣れろ」方式で使ってみたいと思います。
シソーラス(thesaurus)の利用手順
「思います」を「I think」と訳すのは正しいです。
こればかり使いまわしていると、会話にしろ、メールにしろ、単調になってしまい、聞き手、読み手を退屈させることにもなりかねません。
キーワード欄に「think」と入れたときの画面を付します。

画面の構成
以下の三段構成になっていることが分かります。
- 「キーワード入力」欄 …… 調べたい英単語をここに入れます
- 「近いカテゴリを選ぶ」タブ …… 品詞として等しいもの、概念的に近いものを、ここで選択します
- 「類語が表示される」エリア …… 類語が表示されます。意味合いの近さや、一般性(抽象度合い)レベルに応じて、色付けされています
表示された類語から、どれを選ぶかは個人のセンスが出るところ。
シソーラス(thesaurus)から、どの類語を選択するか?
以下のようなことに留意します。
- いたずらに難易度の高い語彙を使おうとしないこと
- 意味合いがよく分からない単語は、必ず英英辞典(こちらも、オンラインかつ無料で提供されています)で調べてから、使うこと
シソーラス(thesaurus)を検索してから、言い換えの言葉を見つけるための所用時間は、これも「慣れ」によるところが大きいため、日常習慣として組み込むと効果的です。
まとめ:ネイティブでも類語探しには苦労している
シソーラス(thesaurus)を上手に活用できれば、英訳の品質を向上させられるだけではなく、英語力の底上げにつながり、TOEICスコアが向上するという効果も期待できます。
本記事でご紹介したシソーラス(thesaurus)は、いわば「英語のプロ」とも言えるネイティブでも、知的レベルの高い階層が使うツールです。
類語探しで苦労するのは、「外国語としての英語」に向き合う日本人だけじゃないんですね。
日本語でも、言葉選びが難しい作業であることを考えれば、それを(外国語である)英語でやると、もっと苦労するのは当然です。
だからこそ、「知恵の集大成」とも言える、シソーラス(thesaurus)をうまく活用して、英語とストレスなく付き合えるようになりたいですね。