旅の豆知識

海外旅行経験の少ない友人や親を海外旅行に連れて行く上で、サポートすると喜ばれるポイント

投稿日:2018年12月1日 更新日:

はじめに:「海外旅行経験」が少ない友人、「グループ旅行幹事経験」が少ない筆者

趣味で仕事で、海外渡航回数が数百回を超える割に、ほとんどがソロ旅行だったアジ吉。

今回は、海外旅行経験が少ない友人を連れ、8人で釜山旅行をしてきた。

「韓国のマチュピチュ」こと、甘川文化村
【関西発・一泊二日】海外旅行のテッパン、釜山(韓国)。グルメも、インスタ映えも妥協しない、わがまま30時間モデルコース

目次1 はじめに:国内航空券よりも安い、釜山行きチケット2 「チョリャンミルミョン(草梁ミルミョン / 초량밀면)」地元の超人気店3 「甘川文化村」釜山のマチュピチュとも呼ばれるアート村4 「チャガルチ市場」飲ん兵衛のオアシス5 部屋呑み| ...

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旅行中、アジ吉は、実質「ツアコン」に近いポジションとして、グループメンバーのお世話役を引き受けることになったのだが、【海外旅行経験の少ない友人と海外を歩く】という、自分にとって初経験ともいえる旅。

本記事では、ソロ旅行経験は豊富だが、「海外旅行の経験が少ない友人」を連れて旅した経験が少ない方へ向け、事前準備や、旅行中の注意事項について情報シェアしたいと思う。

海外旅行経験の少ない友人をサポートできる重要ポイント

海外旅行経験の少ない友人と旅に出る場合、以下のようなポイントでフォローしてあげると、不安を解消してあげられると思う。

実際にしてあげられたサポートを中心としているが、一部は、帰国後に「これも、してあげたらよかった」という気づきを得た【後知恵】も含まれている

旅行シーンごとに、ご紹介する。

出国前

「家に帰るまでが遠足」

そういう言葉を聞いたことがある人は多いだろうが、逆の発想「出国する前から、旅は始まっている」という考えを持つ人は少ないと思う。

旅は、出発前が一番ワクワクするもの

旅は、出発前が一番ワクワクするもの

実際、旅は出発前夜が一番ワクワクするというのも事実だし、入念な事前準備は、旅のクオリティを向上させる上でも、プラスに作用する。

出国前に、海外旅行経験の少ない友人へしてあげられるサポートって、意外とたくさん。

予算の明確化、情報シェアを

「どれくらいの現金を持っていけば十分か」

海外旅行経験の多い方なら、クレジットカードのキャッシングを使って、現地通貨をATMで引き出す方も多いと思うが、普通の人は、海外のATMで現金を引き出した経験はおろか、「いくら必要か」という、所持金額の決定で戸惑っていることが多い。

「外国の物価」がイメージできなければ、旅の予算って、すごく見積もりづらい

「外国の物価」がイメージできなければ、旅の予算って、すごく見積もりづらい

必要最低限の金額を見積もる手助けをしてあげれば、感謝されること間違いなし

以下のようなコストを積み重ねていけば、両替に必要な金額は、自ずと決まってくるだろう。

■海外旅行の費用見積りで想定すべきコスト(一例)

  • 交通費(空港・市街地の往復、現地での移動)
  • 宿泊費(一泊のコストに、宿泊日数をかける)
  • 食費(一食あたりの予算に、食事回数をかける)
  • 観光費(入場料などが必要なスポットを回る場合)
  • お土産代(おおよその品物の相場)
  • 通信費(現地で購入するSIMカード、レンタルするWi-Fiなど)

あとは、マッサージなど、各自の嗜好に応じた出費を含めれば、十分な精度で必要金額を算出できる。

「雨天プラン」準備も、ぬかりなく

めったに行くチャンスのない海外旅行だから、願わくば、連日晴天に恵まれたいというのは全員が祈ること。

それでも、自然現象はコントロールできない部分であり、残念ながら、連日雨というシチュエーションが発生することもあるだろう。

旅先で雨に降られるシチュエーションも想定したプラン作成を

旅先で雨に降られるシチュエーションも想定したプラン作成を

そういった場合でも旅を最大限エンジョイできるよう、通常のプランとは別に、「雨天プラン」も事前準備しておくことをオススメしたい。

その場合に必要となる予算や所要時間も、ざっくりと割り出した上で、出国前に情報シェアしておこう。

「お助けアプリ」の事前ダウンロード

Google Mapsはもちろんのこと、翻訳アプリ、タクシー手配アプリなど、海外旅行を便利にできる「お助けアプリ」は、現地での行動範囲を広める上でも、大きな存在

現地で活用するアプリは、日本出国前にダウンロードしておき、簡単な操作説明もしてあげると、現地でスムーズに行動開始する一助になる。

タクシーアプリなど、現地での行動範囲を広める「お助けアプリ」はドンドン活用したい

タクシーアプリなど、現地での行動範囲を広める「お助けアプリ」はドンドン活用したい

ガイドブックや旅行ブログを読んでも、そこまで丁寧に指摘している情報源は少ないため、意外な盲点になりがちだが、けっこう重要ポイント。

iPhoneとAndroidによって、アプリのダウンロード先リンクが異なっているので、コンピュータオンチの友人であれば、インストール作業もフォローしてあげると喜ばれるに違いない。

航空会社カウンターでのチェックイン

「チェックインをする際、手元にどのような書類を準備すればよいか」

ほとんどの航空会社はパスポートを提示するだけでオッケーなのだが、それは万人が知っている「一般常識」とは言い切れない

ひとまず、パスポートを準備すればオッケーであることを伝えてあげよう。

ちょっとした気遣いだが、海外旅行経験の少ない友人には、大きな助けだ。

機内で

「入国カード、税関申告書は、どう記入すればいいのか?」

まずは、ポールペンや、ホテルの住所、往復の航空便情報を、いつでも取り出せる準備をしておくことをアドバイスしてあげよう。

そして、機内で書類を配布し始めたフライトアテンダントには、パスポートを見せれば良いこともアドバイスしてあげよう。

配布される書類は、乗客(の国籍)によって異なるため、フライトアテンダントが知りたいのは、乗客の国籍

機内での、ちょっとした「テクニック」もシェアしておこう

機内での、ちょっとした「テクニック」もシェアしておこう

パスポートを見せれば伝わるし、外国語のやりとりも省略できる。

その上で、カードの記入方法をレクチャー。

機内で横の席であれば問題ないが、離れている場合には、質問に答えてあげられない可能性もある。

そういった場合に備えて、入国カードや税関申告書のサンプルをインターネットで入手できる国もあるので、事前に印刷して、配布してあげるのも一案。

入国後

海外旅行経験の少ない友人にとっては、飛行機で目的地の空港へ着陸した時の不安が一番大きいと思う。

いったん市街地へ移動してしまえば、目の前に広がる「新しい世界」への好奇心に気が取られるため、不安を感じる余裕はなくなり、むしろ、楽しむ気分の方が大きくなるだろう。

だからこそ、空港内でも、しっかりサポートしてあげよう。

両替所にて

グループ旅行の場合、レストランの食事費、ホテルの宿泊費など「ワリカン」をするシーンは意外と多く発生するもの。

そういった場合、グループの予算を管理する「共有サイフ」を準備しておけば、毎回、細かな計算をしたり、小銭を用意したりする手間から省け、幹事役にとってはもちろん、海外旅行経験の少ない友人にとっても、(外貨を使うという)不慣れな作業の負担を減らしてあげることが可能。

両替が終わったタイミングで、ざっくりと見積もった金額をメンバーから徴収し、「共有サイフ」の運用をスタートしよう。

なお、「共有サイフ」で使い切れなかった場合の残金については、以下のような「完全消費方法」を事前説明しておくと、もっと安心してもらえるだろう。

■外貨を使い切るためのアイデア例

  • 最終日(帰国直前)の食事をゴージャスにする
  • 帰国時の空港で、共通の知人あての「お土産」購入費用にあてる

「インスタ映え」好きな友人を喜ばせるスケジューリング

現地での行動プランは、出国前に、ざっくり決めているかと思う。

SNS投稿でいいね!を多数獲得できるような、いわゆる「インスタ映え」スポットをめぐるプランを立てる方も多いだろう。

注意したいのは、綺麗な写真を撮影できる時間帯は、国や季節によっても異なるが、おおむね「相場」が決まっている点。

■「綺麗に」写真が撮影できる時間帯

  • 朝(6:00〜10:00)
  • 遅めの昼以降から夕方(15:30〜18:00)

「勝負写真」をゲットすることが目的の観光スポットについては、太陽光がきつく、写真の発色が全体的に真っ白になりやすい「正午付近」は避けたい

変わりに、写真撮影に適さない時間帯は、博物館などの「室内観光」メインでスケジュールしたり、昼食やスイーツ有名店を訪れるという順番で旅を組立てるのが吉。

まとめ:「脇役」に徹しつつ、自分自身も楽しむために「事前準備」は大切

以上、海外旅行経験の少ない友人を釜山旅行へ連れて行った経験から、本記事としてまとめてみた。

自由気ままなソロ旅行と異なり、参加メンバーへの気配り、目配りが必要になるため、「事前準備」をしっかり行うことが、友人にとっても、自分自身にとっても、旅を有意義なものにする上でキーポイントとなるだろう。

結びとして、グループ旅行には、ソロ旅行では味わえない「賑やかさ」や「シェアしやすさ(料理、思い出、お土産)」などの魅力があったことも、付け加えて筆を置かせていただく。

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(おしまい)

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Ajikichi

「美味しくなければ旅じゃない」が口癖。旨いものを求め、約三十か国を食べ歩く中で、台湾・ベトナムが誇る「感動的食文化」との運命的出会いを果たす。毎年、十回ほど「外食」と称して渡航。 仕事はエンジニアをしており、デザイン思考が気になる今日この頃。

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