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台湾・ベトナムの移動|価格の安さで選ぶと、VietJetがテッパン
ベトナムからの帰国ついで、台湾へ「寄り道旅行」することにした。
日本、台湾、ベトナムの地理的関係は素晴らしい。
ベトナム旅行前後に「途中下車」して、ちょうど台湾に「寄り道旅行」しやすいようになっている。LCCの選択肢も増え、日本から往復五万円くらいで、ベトナムと台湾の両方に「寄り道旅行」できる時代になっている。

タンソンニャット空港(ホーチミン)から、桃園空港(台北)のフライトへ搭乗
ベトナム〜台湾間の移動では、VietJetが最安価格を提示することが多い。
十五年くらい前だと、LCCはおろか、スマホもなかった時代。搭乗日が数日後にせまったタイミングで、わざわざ航空会社へ電話をして、「リコンファーム」なる手続きが必要だったことを、今の若者は知らないと思う。

VietJetへ搭乗
機内へ乗り込むときの瞬間が好きだ。
チェックイン、保安検査……空港内をめまぐるしく「たらい回し」にされた苦痛から、解き放たれる瞬間なのだ。

機内へ
もっと嬉しくなるのは、「アタリ」のシートを引いたとき。
非常口付近は、足下スペースが広々している「一等地」だが、この日の機体と言えば、アジ吉が短足をめいっぱい伸ばしても、到底届かないスーパー広々空間であった。

脚(短足)を伸ばしても、前に届かない
LCCなのに、まるでビジネスクラスのような良シートをアサインしてもらえて、感謝・感激である。
桃園空港(台北)|大陸の「スケール感」が忘れられない台湾人が創った巨大な空間
ホーチミンから台北へは、三時間半のフライト。
うたた寝をしていると、あっという間に到着する、この手頃な距離感が良い。

「桃園空港」
入国審査カウンター前には、小さな島国には不釣合いなほど、とてつもなく巨大な空間が訪台客を出迎える。

入国審査カウンター前の巨大な空間
それもそのはず。人口の八割を占めるとも言われるのは、中国大陸から移動して来た人たち(本省人)だ。
彼ら彼女らの「スケール感」は、大陸時代に長い年月をかけて培われ、そう簡単に変わらないのかも知れない。

入国審査カードを記入する人
ところで、台湾に、直近の一年間で三回以上訪問した人には「常客証」の取得資格が発生する。
長蛇の列ができる桃園空港・入国審査カウンターも、この「常客証」があれば、待ち時間ほぼゼロで入国させてもらえる。取得資格がありつつ、まだ取得していない方は、「常客証」でグーグル検索してみることをおすすめしたい。
十分間くらいのカンタン作業で、オンライン発行できる。あとは、家庭用プリンターで印刷したものを、台湾に持参するだけで良い。

空港前に待機する「出迎え」の人々
桃園空港から台北市街地への移動手段|バスが一番(蛍光灯色のセンス以外において)
空港から台北市街地への移動手段は、従来のバスやタクシーに加え、近年、MRTという新たな選択肢も増えた。
料金が一番安く、シートも確実に座れるというメリットがあるので、アジ吉は、いつもバス派。
ただ、桃園空港線のMRTについては、台北市街地へ行くという使い道に限らず、途中下車をしてディープな観光をするという利用価値もある。
別途、記事を書いたので、もし興味があれば、参考いただけると嬉しい。
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桃園空港線MRTの沿線で途中下車してみたら、穴場の台湾観光スポットだった件を、詳細レポート
目次1 桃園空港線MRTの開通により「観光可能エリア」が拡大。ただし、「どこで下車したら面白いか」が分からない……2 ネット情報のチカラを借りて、世界に一つの「面白ツアー」を具現化3 坑口駅:誠聖宮、アートビレッジ(坑口社區彩繪村)4 山鼻 ...
バスに乗り込んで、台北市街地へ移動。
道路状況にもよるが、だいたい六十分前後で到着するので、ちょっと長めの「通勤」といった感覚だろうか。

台北行きのバスへ
毎度思うのだが、台湾のバス、この怪しげなライト色は、いったい何なのだろうか。
濃いめのブルー、濃いめのレッドが、台湾人の好みなのだろうか。そういう系列のライトが多い。

あやしげなライトの車内
台北市街地|午後八時から、フラッとサクッと台北街歩き。イケてる麺専門店を発見
ホーチミンから台北のフライトは三時間半と、比較的お手軽だが、ベトナム・台湾、両国サイドの空港における手続き時間をコミコミで加味すれば、けっきょくほぼ半日仕事の移動となってしまう。
へとへとで、夜の台北の街を歩く。

台北の交差点にて
横断歩道を渡っていると、バイクの群れが向かってくるので、思わず身構えた。
だが、バイクはスピードを落としてくれたり、道を譲ってくれたりする。

「バイクの多さ」が共通しているためか、体は台湾にやって来ているというのに、まだ心はベトナムにいるという錯覚を持っていた。
日本と比べると、まだまだ歩行者への優しさに欠ける台湾だが、それでも、ベトナムと比べたら、はるかに歩行者は大切にされている。ある意味、「歩行者への優しさ」は、その国の民度を間接的に反映するバロメータでもあると思う。
午後八時を過ぎていることもあり、シャッターを閉じた飲食店も多かったが、台北駅の南側に、なかなか良い麺専門店を見つけた。

「乾麺」

「団子入りスープ」
台北駅から、徒歩十分くらいでアクセスできる「永豊福州麺」というお店で、別途、記事にしておいたので、参考にしていただけると、嬉しい。
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永豊福州麺(ヨンフォン・フージョウミェン)|自信をもっておすすめできる台北の乾麺。涙する美味しさ、ハンカチ準備必須の一軒
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食事を終えると、午後九時前になっていた。

ダメ元で歩き始めたら、あるある、見つかる見つかる。
まずは、路上に「落ちていた」巨大な靴。人と比べたら良くサイズが分かると思って、通行人とセットで写真におさめる。

道路に「落ちていた」巨大靴
そのまま、西門エリアへ向かう。
さすが、この国における随一の繁華街だけあって、ネオンはまだまだ明るい。

台北の「不夜城」西門エリア
交差点付近で、人だかりができている。
様子を見に行くと、漫画の世界でしか見られないような、巨大なカツラをかぶった芸人?を囲む人々。

若者カルチャーの集結する西門エリアにて
午後八時には、早々と閉まってしまう飲食店が多々ある「夜の短い国」台湾でも、繁華街に行けば、それなりに面白風景に出会えるのだと実感する街歩きとなった。
次回の投稿では、引続き、台湾旅行での出来事に基づいて、レポートをアップしていくので、スキマ時間があれば(なくても!)一読いただければ、幸せである。