はじめに:「スイーツ」事情の寂しいベトナムでも、探せば見つかる!?
嫉妬心が募りそうなほど、街中、旨いモンであふれかえっているベトナムだが、意外なことに、「スイーツ」事情は寂しい。
地元民で人気の大衆レストランへ行っても、「スイーツ」メニューは【申し訳程度】に、チェーが提供されているだけ(しかも一種類だけ……)というのも珍しくない。

長年のギモンは、不思議であり残念であり、「スイーツ」さえ充実すれば、ベトナムグルメは非の打ち所がないのに……と思う。
本記事では、ホーチミンの観光地エリアでも、探してみれば【ちゃっかり見つかった】スイーツ店を、ご紹介する。
流行に敏感な若者が集まる、「ナウい」スイーツ店
高さ265メートル、地上68階の超高層ビル「Bitexco Financial Tower」。

ヘリポートも備えた超高層ビル「Bitexco Financial Tower」
ここからすぐのグエンフエ(Nguyễn Huệ)通りに、いつの間にできたのだろうか、レストランのたくさん入居したアパートがある。
古い建物を使って、「オシャンティ」なカフェができるという流行は、万国共通なのかも知れない(日本でも、古民家がカフェに変身した例は、ちょくちょく見聞きする)。
その名も、「The Cafe Apartment」。

レストランがたくさん入居したアパート
本日ご紹介するスイーツ店は、このアパートの中ではなく、ここから徒歩三分ほどの距離にあり、やはり、こちらも別の古いアパートへ入居するカフェだった。
正直、立地は分かりづらいので、本記事の最後に載せた住所をGoogle Mapsに打ち込むなどして、見つけて欲しい。

けっこう分かりづらい立地
古い建物の階段を上がったところに、店舗はある。
2018年が始まってから、かるく半年以上経つというのに、少し場違い感のある「2018」風船が飾り付けられた店内。

店内の様子
客層は、大学生くらいのベトナム人たちが中心で、スターバックスへ行くお金はないが、どこかでマッタリしたいという消費者をターゲットにしているのかも知れない。
若い女性スタッフひとりで、切り盛りしている様子。

キッチン
メニューは、ドリンクが中心。

メニュー
壁には写真付きのメニューも貼られているので、文字だけではイメージできなければ、こちらも参照したい。

メニュー(写真付き)
キッチンのショーケースには、コップが冷蔵されている。
どのコップも、蓋の部分に黒っぽいものがあり、「変わったデザインだなぁ」と思ったが……

コップの淵にチョコレートを塗って、凍らせる
実はこれ、淵に凍り付けられたチョコレートであり、ドリンクを楽しみながら、楽しめるというアイデア。
入店してからやっと、この店の看板メニューは、チョコレートを楽しめながら味わえるドリンクだと分かったが、もう少し積極的に宣伝アピールした方が良いと思う。

そう思って、チョコ系メニューの中でも【チョコ火山】というネーミングが気になった「チョコレート・ボルケーノ」をオーダー。

「チョコレート・ボルケーノ」
コップの淵に凍り付けられたチョコレート、コップの中に注がれたチョコレートドリンク、そして、フワフワのチョコレートボールがドリンクに投入されているという、夢のようなコラボレーション。
ただ、人によっては、甘ったるさだけでは疲れてしまうこともあるだろう。
そんな場合もご心配なく。
ドリンク中心ではあるが、パン系のメニューもあり、アジ吉は「サンドウィッチ・ピザ」をチョイス。

「サンドウィッチ・ピザ」
調理には時間がかかることもある(この日は二十分ほど待たされた)ので、注文するなら、余裕を持って来店したい。
キッチンから、電子レンジの音が「チーン」と鳴ったのは、若干、気分がさめたが、味はイケていた。

プリップリのソーセージ
チョコレートで甘ったるくなった口の中に、ほどよい塩加減、プリップリ食感のソーセージを放り込むのは、至福のひととき。
まとめ:住所、営業時間など
ホーチミン観光の中心、ベンタイン市場から徒歩距離内にあるので、プランへ組み入れることを検討されてはいかがだろうか。
お店の住所や営業時間などは、以下を参照。
店名 | Slow & Chill Coffee |
住所 | 90 Nguyễn Huệ, Quận 1, TP.HCM |
営業時間 | 09:30-22:00 |