IT 余談

社内SEである私が、社会で十年以上働いて痛感したこと。もし学生時代に戻れるなら、これに力を入れてガッツリ勉強したいコンテンツ3選

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こんにちは。

学生時代に、あまり勉強熱心ではなかった筆者。

いちおう大学院まで出ましたが、学業成績はドン底、修士論文のクオリティもショボくて、担当教官から追い出されるようにして卒業した経緯があります。

本記事では、そんな筆者がもし学生時代に戻ることができるのなら、間違いなく力を入れて勉強するコンテンツをご紹介します。

社会に出て、十年以上SEとして働いてきたことで、ようやく(学生時代には持っていなかった)実用重視の観点で物事が考えられるようになりました。

ある意味、自分が学生時代に出会いたかった記事を、そのまま執筆した感じです(笑)。

優先度を見誤り、貴重な学生時代の時間を浪費

学生時代、あまり勉強熱心ではなかったと書きましたが、例外はありました。

「これを勉強しておけば、将来、食いっぱぐれることはなかろう」

当時は、Javaが最盛期ともいえる時代であり、大型書店に行けば、本棚丸ごと一つがJavaの専門書類で埋め尽くされていることはもちろん、転職サイトをのぞいてJavaの求人が多いことにも驚いた記憶があります。

だから筆者は、Javaを徹底的に勉強しました ── 今となっては、やりすぎだったと思いますが、大学や大学院の勉強をそっちのけにして、Javaの専門書を読んで、コードを書くことに大半の時間を費やしていました(笑)。

天才プログラマとしての素質があるわけでもないので、筆者が到達できたJavaスキルは(謙遜ではなく)大したレベルではありませんでした。

実際、身についたコーディングスキルとしては、社会人二年目くらいの平均レベルというもので、今となっては、学生時代の時間、もったいない使い方をしたと反省しています。

後悔するだけならまだ良いのですが、筆者が学校を卒業後、Javaのトレンドが右肩下がりだったことは、読者の皆様も察するとおりです。

基本的な優先度は「流行に左右されづらい学問」から

社会に出てみれば、時間の使い方としては、もっとマシな選択肢が腐るほどあることに気づきました。

筆者の場合、学校卒業後は社内SEになったので、Javaの勉強も、そこそこ役に立ったのですが、そんなものは社会に出てから、会社の研修で教えてもらえます ── 学生時代に、なにも自分から飛びつく必要もなかったのです。

社会に出てからは、必要最低限のことをマスターしたら、あっと言う間に「戦場」へ放り込まれることを考えれば、学生時代にやっておいて費用対効果の高いと思われる勉強コンテンツは以下です。

■学生時代にやっておくと、費用対効果の高い勉強コンテンツ 

  • ネットワーク
  • Linux
  • 英語

いずれも馴染みのない分野かもしれませんが、社会に出てからSEをやるとしたら、間違いなく、己の血となり肉となるスキルです。

プログラミング言語には流行があるため、せっかく勉強したところで五年後には、トレンドがまったく「別風景」になっていることは、珍しくありません(むしろ、フツーです)。

その一方、ネットワークや Linuxといった、いわば枯れた技術と呼ばれる領域であり、流行で左右されない手堅さがあります。

いちど社会に普及すると、(インフラのような存在になって)そう簡単にコロコロできないという意味では、ネットワークもLinuxも共通していますが、そういう領域の学問をすることがコスパ最強です。

ネットワークやLinuxと同様のことが言える「英語スキル」の汎用性については、わざわざ本記事で今更説明する必要性も感じません(社会の誰もが認めているところでしょう)。

オススメの勉強方法

これから何かを学ぼうと思案中の学生さんは、ネットワーク、 Linux、英語に興味を持ってみてはいかがでしょうか。

学校で学べる環境にある人は、授業を通じて専門性を高め、そうでない人は、Amazon口コミを参考にしながら、入門書を買って独学しましょう ── ネットワーク・ Linux・英語については、長い伝統を持つ分野のため、教材の質も洗練されており、独学者にとっても明るいニュースです。

書籍を読むのはインプット学習。

知識を深く、効率よく身につけるならば、インプット学習に加え、資格取得などのアウトプット学習も併用して取り入れ、インプットとアウトプットを交互に重ねていくことが、社会に出てからササッと使える即戦力を養う秘訣でもあります。

費用対効果という視点を学生時代に培っていくのは難しいので、本記事を読まれることもそうですが、社会人として働く先輩の視座を借りてみるというのは、満足度の高いキャリア開発にも大変有効です。

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(おしまい)

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Ajikichi

「美味しくなければ旅じゃない」が口癖。旨いものを求め、約三十か国を食べ歩く中で、台湾・ベトナムが誇る「感動的食文化」との運命的出会いを果たす。毎年、十回ほど「外食」と称して渡航。 仕事はエンジニアをしており、デザイン思考が気になる今日この頃。

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