こんにちは。
ITエンジニアって、やることがめちゃくちゃ多いですよね?
かくいう筆者も、年齢を重ねるにつれ「手を動かしていればいい」という逃げ方ができなくなるのを感じています。
新人の教育であったり、推進中プロジェクトの進捗・コスト管理であったり、純粋に技術を追い求める仕事(技術検証とか、実装とか)に専念できたらどれだけいいだろうと思うことがあるのです。
そんな多忙な環境で働いていると、「ITエンジニアは勉強が大事」と分かっていても、実行へ移す前に消耗して、手が付けられない、だからスキルセットを刷新することもできないという悪循環に陥ることだって、珍しくないと思います
本記事では、筆者の体験を中心に、忙しいITエンジニアが勉強とうまく付き合っていくため、モチベーションを起爆・維持する工夫について考えてみたいと思います。
目次
筆者の勉強スペック
自慢話に聞こえたら申し訳ないですが、ITエンジニアとしては、かなり効率的に勉強していると言う自負心を持っています。
具体的には、以下のような実績を持っています。
- 英語は三年たらずでTOEIC 900クリア(リスニングは満点)
- 情報処理技術者試験(高度区分)は、ITストラテジスト・システム監査技術者・プロジェクトマネージャの「御三家」へ、120時間ずつの勉強で、すべて一発合格
上述した以外には、(自分で手を動かすシーンは少なくなったものの)最近流行っているフロントエンド(JavaScriptベース)のフレームワークについても、オンライン教材コンテンツを有効活用し、いざというときには、フリーランスのプログラマとして食っていけるための準備もしています。
決して毎日定時帰りという恵まれた環境ではなく、通勤時間も片道90分であるため、平日は毎日十時過ぎに帰宅という環境で、はじき出した実績です。
こういった実績は、本記事の信頼性を担保する材料になると考えています。
いろいろあるモチベーション起爆材料
結論から言いますと、ITエンジニアが勉強モチベーションを高める上では、自分自身の「価値観」を知ることが一番重要です。
十人十色の世界なので、スッパリ言い切ることはできませんが、自分のモチベーションを一番高めるファクターは何であるか、考えてみましょう。
あくまでも一例ですが、資格取得を例にとっても、様々なモチベーション起爆材料が存在します。
- 金銭 … 昇進・転職による収入アップ、あるいは資格取得による手当・一時金をゲットすることが、これに当たります
- 資格 … 資格取得により、履歴書でアピールできるような資格を獲得することが、これに当たります
- 賞賛 … 資格取得により、周囲から尊敬されたり、表彰してもらったりすることが、これに当たります
他にも、いろいろなモチベーション起爆材料があると思います。
筆者の場合、心配性な性格をしていることもあり、(仕事を失ったり、独立したり)自分の実力を、初対面の相手へ客観的にアピールする必要が出たときに、準備をしておくことが一番のモチベーション起爆材料でした。
実際に資格が役立つかどうかは別問題として、自分の性格をおさえた上で、自分自身にとって、何が一番心に響くのかを早期発見することは、その後の勉強効率を大きく変えることにもつながる、超重要なタスクです。
モチベーション起爆材料へ働きかける仕組みづくり
自分自身の心に響くモチベーション起爆材料を見つけることに成功したら、それをひたすら刺激できる環境を作ることが大切です。
筆者の場合、心配性な性格をしていると書きましたが、そのことを逆手にとる戦略を立てました。
「来月会社が倒産する」と想像したら、毎日やっている業務で、少しでも役立つスキルを身につけておこうという「本気度」がグーンと上がりますし、資格勉強も、通勤電車でどん欲に取り組めるようになりました。
まさに、「心配性な性格」を起爆させるためには、効果的な方法だったと思います。
実は、モチベーションだけでは片付けられないという現実
本記事を通じて、モチベーションの重要性を説きつつ、いかにしてモチベーションに着火させるかを記述してきましたが、最後に【どんでん返し】をしたいと思います。
モチベーションは重要だが、限界もある
それは、ITエンジニアが勉強を続けられるためには、モチベーションだけでは不十分だと言うことです。
人間って、いくらモチベーションが高くても、それが空回りする状況って、よくあると思います。
本質を語ると、人間、動き出すためには、外的要因が大切なのです。
極論になりますが、山の中で遭難したら、ふだんどれだけナマケモノであっても、どうやって生還するかを必死に考えると思いますし、そこにはモチベーションよりも大きな「強制力」があるのに気づかれると思います。
人間、自分が困る状況に追いやらないと、そう簡単に、自発的なアクションを取れる聡明さがないのだと考えた方が良いです。
ITエンジニアの多くが、勉強モチベーションを高めることに苦労しているポイントもここで、勉強をしなくても、(明日から衣食住を失うというほどの)強烈なイベントが発生しないと心の底で分かっており、どこかに「甘え」が出てしまうからです。
筆者の場合の解決方法
筆者の場合、心配性である性格に加え、「他人の前で、恥をかきたくない」と考える傾向があります。
これを利用し、TOEICや情報処理技術者試験を受けるときには、周囲へ「余裕で合格してみせる」と宣言しまくったのです。
かなりうざいヤツだと思われていたでしょうが、この効果はてきめんで、「恥をかきたくない」という気持ちが、モチベーションではカバーしきれない、(自分の中にある)甘え・弱さといったネガティブ要因を退治するのに効果的に作用しました。