こんにちは。
海外駐在中、TOEIC 900クラスの日本人社員でも、「会話する」の英訳に、いつも 'discuss' を使っている人がいました。
シチュエーションによっては、'discuss' を使うことが不自然になる場合もあります。
ビジネス英会話でよく使う単語だからこそ、きちんと意味を理解しておきたいですね。
本記事を一読することで、'discuss' を誤用しがちな日本人のハマりやすい落とし穴を、回避できるようになります。
基本は、対等関係でしか使わない 'discuss'
「会話する」という日本語は、あらゆるシチュエーションで使える便利な表現ゆえ、曖昧さを含むことになります。
日本語では曖昧さが良しとされるところがある一方、英語は曖昧さを排除するような言語です。
「会話する」を 'discuss' と1:1で結びつけるという発想自体に、実は無理があるのです。
相手が目上であろうと、年下であろうと、「会話する」という単語は違和感なくフィットしてしまいますが、英単語 'discuss' となると、ちょっと勝手が違います。
基本、'discuss' は、対等な関係にある者同士の会話にしか使うべきではありません。
たとえば、(自分よりも)圧倒的な知識量を誇るエンジニアと「会話する」場合は、'discuss' ではなく、'consult' を使う方が正確です。
逆の場合、つまり、自分が相手よりも圧倒的な能力を保有する場合は、'advise' が良いと思います。
「会話する」を、何でもかんでも 'discuss' と英訳すると、意図しないニュアンスで相手の耳に聞こえることがあるため、注意しましょう。
「会話する」の英訳として使える、その他の表現
さらに深掘りして、「会話する」の英訳に使え等、その他の表現にスポットライトを当ててみましょう。
■「会話する」の英訳に使える単語
- 'chat' ... 「おしゃべり」というニュアンス。私語をするときや、友達同士の会話をするとき
- 'talk' ... 日本語の「会話する」に一番近いかも知れません。フォーマルでもインフォーマルでも使いやすい単語
- 'debate' ... フォーマルなシチュエーションで、白黒はっきり決着をつけるような場合に
英単語を正確に使い分けられるようになるほど、ビジネスシーンでは、相手と考えをスムーズに交換できるようになります。
違いが分かりにくい単語に遭遇した場合、英英辞典を使うことが一番オススメです。
ご参考に、本記事でも登場した 'discuss' と 'consult' を英英辞典で調べた結果イメージを付しておきます。
Discuss
Consult